「うつ病歴21年目」のオジサンの闘病日誌です!「うつ病」かなって思ったら…!「うつ病」になっちゃったら…!「うつオジサンの闘病日誌」を読んでみてください!何かのヒントになるかもよ!

3.うつ病の治療

病院

私は、お医者さんでも製薬会社の回し者でもありません。
ただの「うつ病患者」です。そこのところをご理解の上お読みいただければ幸いです。

3-1 うつ病の治療

「うつ病」の治療は、「休息」と「お薬」による治療が一般的のようです。

まずは、のんびりと過ごすことが一番大事ではないでしょうか。
様々な「ストレス」などと戦ってきて、あるいは、悲しい出来事などがあったりして、きっと “心” が疲れてしまったんでしょうね。

精神科や心療内科の病院やクリニックに行くと、はじめにお医者さんか精神保健福祉士さんなどから、色々な質問をされると思います。
あなたの症状を確認するために必要なことなので、正直にお答えしてくださいね。

次にお医者さんによる診察になります。
あなたが質問に答えたことを見ながら、また、お医者さんが必要だと思うことを聞かれたりもします。

そして、あなたの症状に応じたお薬が処方されると思いますので、忘れずにきちんと飲んでくださいね。

「うつ病」のお薬は、すぐに効果が現れるものではありません。
なので、「効果がない!」って、自分で判断して飲まなかったりしないようにすることも大切ですよ。

「うつ病」の治療には、お医者さんとの信頼関係も、その後の治療に大きく関わってきます。
なので、お医者さんとの良い信頼関係が作れるといいと思っています。
ちなみに、意外と精神科のお医者さんは、やさしい人が多いように感じています。

大きな病院だと、臨床心理士(カウンセラー)の方や精神保健福祉士の方がいらっしゃると思いますので、それらの方々と話ができるようになれると安心できます。

私は、診察の日に、毎回カウンセリングを受けています。
お医者さんよりもカウンセラーの方とお話しする方が、時間的にもゆっくりと話ができますし、正直な気持ちが伝えられるように思っています。
カウンセラーの方は、必要なことをしっかりとお医者さんに伝えてくださるので、安心もできます。

とにかく、「うつ病」の治療は、のんびりと過ごすことが一番大事なことだと思っています。

3-2 うつオジサンが受けてきた治療

私がこれまでに受けてきた「うつ病」の治療について紹介します。

・m-ECT(electroconvulsive therapy):修正型電気けいれん療法

平成28年2月に「うつ病」を再発し、気分が急激に落ち込んでしまったため、入院して受けたのが、この m-ECT療法(修正型電気けいれん療法)と言われる治療です。
平成28年4月から5月にかけて6回受けました。
これは、全身麻酔をして頭部に通電し、人為的にけいれん発作を誘発させる治療法です。

はじめは、頭部に電気ショックを与えると聞いてさすがに尻込みしました。
しかし、主治医から詳しい施術の内容と効果、主治医のこれまでの実績を聞き、試してみることにしました。
6回目を受ける頃には、気分の落ち込みはすっかりなくなっていました。
午前中の早い時間に施術され、昼食が届く頃にはすっかり平静の状態に戻り、昼食も普通に取ることができました。

ただ、ご家族に立ち会わせると「もうやめて~!」と言われるのではないかというほどのショック・けいれんがあるのだそうです。主治医が笑いながら教えてくださいました。

また、私と主治医との間で行われた「医者と患者との十分な情報を得られた合意(インフォームド・コンセント)」 は必要になります。

私は、お医者さんではなく、ただの「うつ病患者」です。
なので、むやみにお勧めですとは言えません。
しかし、私の経験から言わせて頂ければ、効果は大きかったと思います。
ネットで調べてみたのですが、「自死願望」が強く緊急を要する場合にも効果は大きいようです。

・ケタミン治療

令和元年の夏に気分が少し落ち込んできたときに受けた治療です。
ケタラールという麻酔薬の一種を、点滴で受ける治療です。
ケタラールの点滴を受けている間は、ボーッとした感じになります。
主治医の呼びかけに対して、なんとかうなずくことができるくらいボーッとなります。

2回目を受けて、気分の落ち込みもなくなったので、それ以降は受けていませんでした。
しかし、令和2年2月頃から再び気分が落ち込むことが多くなり、3月から再開しています。
現在は、毎週木曜日に一日入院をして受けています。
主治医が言うには、きちんと入院して、週2回受けるとより大きな効果があるそうです。

この「ケタラール」は、医薬品医療機器等法の処方箋医薬品・劇薬に指定されているお薬です。
いわゆる「麻薬」の一種でもあるのです。
そのため、m-ECT療法と同様に「医者と患者との十分な情報を得られた合意(インフォームド・コンセント)」が必要になります。
また、この「ケタミン治療」は、通院での治療が禁忌(してはいけないこと)となっていますので、私も一日入院をして治療を受けています。

ケタラールの点滴の時間が約40分、それから30分はベッドで安静にしていなければいけません。
30分すると、看護師さんが色々な質問をして、きちんと答えられなければ、ベッドから出してもらえません。
(その日の月日とか、立てた指の数が何本かとかいったような質問です。)

主治医が言うには、ケタラールの点滴を受けている間は、眠っている人が多いそうです。
私は、普段からも眠れない不眠症のため、このケタラールの点滴を受けている間も残念ながら眠れることはありません。

先に述べたように、私は、お医者さんでも製薬会社の回し者でもなくて、ただの「うつ病患者」です。
なので、むやみにお勧めですとは言えません。
私が受けた感想は、「ケタミン治療」を再開してからは、ひどい気分の落ち込みはなくなったと感じています。
主治医が言うには、「自死願望」がある場合にも効果があるそうです。

・自律訓練法

これは私には無理でした。
上の2つは医者の手による治療ですが、この自律訓練法は、自分でしなければなりません。
「私の手が重たい、私の手が重たい」と自分で感じなければならないのです。
いわゆる自己催眠法のようなものと言えば分かりやすいかも知れません。
(実際にはまったく違うことのようです。)

最初に入院した2004年10月に、当時の主治医に勧められたものですが、なかなかうまくできませんでした。
本を買って勉強をしたり、ネットで調べたりしましたが、完全にできるのならば、効果はあるようです。

しかし、これは禅寺の修行にもある「無」になることなのです。
常人である私などには「無」になることなどできず、雑念ばかり思い起こされて、断念しました。
現在もメジャーな治療法として精神科の医師が取り入れているかどうかは不明です。

これらが、私が受けてきた治療です。
もちろん2003年10月から抗うつ剤と睡眠剤は、欠くことのできない投薬治療です。
薬の種類や量を変えたりしながら治療を続けておりますが、なかなか完治してくれません!

3-3 うつオジサンが飲んでいるお薬

抗うつ剤

私が服用している「抗うつ剤」は、次の通りです。

・朝食後 … デパス錠 1mg(ジェネリック:エチゾラム錠1mg)
       イフェクサーSRカプセル 75mg×2カプセル

・昼食後 … デパス錠 1mg(ジェネリック:エチゾラム錠1mg)

・夕食後 … デパス錠 1mg(ジェネリック:エチゾラム錠1mg)

詳しい効果・効能及び副作用につきましては、こちらをご覧ください。

「カリフォルニア・ロケット」

以前、主治医から「カリフォルニア・ロケット」について調べるように言われたことがあり、その時に調べたことを書いてみます。ちょっと難しい話になってしまいますが…。
いずれにしても、「うつ病」の治療に処方されるお薬のお話です。

SSRI [注1]は、セロトニンを放出するシナプスのセロトニントランスポーターに選択的に作用して、セロトニンの再取り込みを阻害して(SNRI [注2] の場合にはノルアドレナリンも…。)、結果的にセロトニンやノルアドレナリンの濃度が高くなります。

NaSSa [注3] の作用は、中枢神経のシナプス前 a2-自己受容体とヘテロ受容体に対して阻害作用をして、中枢神経のノルアドレナリンとセロトニン(5-HT)の神経伝達を増強するため、セロトニンやノルアドレナリンを直接的に増やす効果があります。

セロトニン受容体のうち、5-HT2及び5-HT3受容体を阻害するため、抗うつ作用に関連する5-HT1受容体を選択的に活性化させます。

カリフォルニア・ロケットとは…

SSRI 又は SNRI と NaSSa の2錠を併用して服用した場合には、セロトニン・ノルアドレナリンが減りにくい環境の中、さらに直接的に神経伝達物質を増やすため、より強力な抗うつ効果を発揮することができます。

これらの薬を併用する治療法を言います。

※ 注1 SSRI … 選択的セロトニン再取り込み阻害薬
※ 注2 SNRI … セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬
※ 注3 NaSSa … ノルアドレナリン作動性・特異性セロトニン作動性抗うつ薬


睡眠剤

・就寝前 … リフレックス錠 15mg 2錠(ジェネリック:ミルタザピン錠 30mg)
       ロゼレム錠 8mg
       フルニトラゼパム錠 2mg(2021年11月から中止)
       ブロチゾラム錠 0.25mg(2021年10月から中止)
       ゾルピデム酒石酸塩錠 10mg
       アーテン錠 2mg
       ベルソムラ錠 20mg

・追加眠剤 NO1 … フルニトラゼパム錠 2mg
      NO2 … ブロチゾラム錠 0.25mg
      NO3 … ハルシオン錠 0.25mg(ジェネリック:トリアゾラム錠 0.25mg)

詳しい効果・効能及び副作用につきましては、こちらをご覧ください。


その他のお薬

私は、その他にも次のお薬を服用しています。

「むずむず脚症候群」を抑えるために服用しているお薬です。

・夕食後 … ビ・シフロール錠 0.125mg×2錠
       (ジェネリック:プラミペキソール錠塩酸塩 0.125mg)

また、お薬の副作用である便秘の改善するためのお薬も服用しています。

・就寝前 … ピコスルファートナトリウム内用液 0.125mg

眠剤を減らすために追加されたお薬

・就寝前 … インチュニブ錠3mg(2021年9月から中止)
(眠剤を減らすために処方されたので、どれかの眠剤を減らさなければなりません。)

詳しい効果・効能及び副作用につきましては、こちらをご覧ください。

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