「うつ病歴20年目」のオジサンの闘病日誌です!「うつ病」かなって思ったら…!「うつ病」になっちゃったら…!「うつオジサンの闘病日誌」を読んでみてください!何かのヒントになるかもよ!

3.再発させない

心配

3-1 再発させない思考

ある大学の教授の説では、再発率は60%もあるんだって…。 びっくりですね。

再発は、やっぱり嫌ですよね。でも、自分一人でどうにかできるものではありません。
再発させないためには、家族のフォローとか職場の理解とかが必要なんだと思います。

家族で看病ができたり本人が入院を嫌がる場合には、自宅療養ということもあるでしょう。
しかし、通常ならば、1~3か月ほど入院をして、その後1か月くらいのリハビリを経てから学校や会社に戻ることになると思います。
職場によっては、“リワーク”というお試し出勤の制度を取り入れている職場も多いように聞きます。
そのリワークを経てから会社などに戻ることになります。

入院していたら、退院はうれしいことです。
自宅療養にしても、お医者さんのOKが出たらうれしいことですね。

ここが肝心なところです。

これは、あくまでも、私の体験によることですので、そのつもりでお読みください。

会社や職場に戻れると、戻れたうれしさから「よし、頑張ろう!」と思ってしまいます。
お医者さんからは、「スロースタートにしてください!」と必ず言われると思います。
しかし、学校や会社に戻れたうれしさもあって、ついつい頑張ってしまうのです。

本人が頑張っていると周囲の人たちは、完全に直ったものとして、学業なり仕事なりを「うつ病」になる前と同じように与えてきます。これは、周囲の人が悪いわけではありません。

私が思うに、本人の心や体の中には、まだ「うつ病」の小さな火種が残っていると思うのです。
「うつ病」になってしまったことがもたらした「精神の弱さ」、「肉体的なほころび」は完全に消えてなくなった訳ではないと思うのです。

なので、お医者さんの言いつけを守り、「スロースタート」するということを頭に中に充満させておかなければなりません。
そして、いつ火種が大きくなり、「再発」するか分からないと言うことを十分に理解しておく必要もあります。

60%の再発率がある病気です。
「再発させない」という思考回路をいつも心に留めておいてくださいね。

仕事

3-2 再発させない3つのこと

私は、うつ病歴20年目のオジサンです。これまでに5回の入院を経験しました。
会社から長期病気休暇を取らせて頂いての入院です。

「うつ病」が改善して、長期の病気休暇から会社へ復帰することが4回ありました。
結局、5回目の復帰は叶いませんでしたが…。
ああしたら良かったとか、こうしたら良かったと後から色々考えてしまいましたが、時はすでに遅し、後の祭りですね。

そこで、私の体験をもとに、うつ病を「再発」させない3つのことをまとめてみました。

① 「うつ病」になったことをいつまでも考えない!

一度「うつ病」になってしまうと、人は誰だって臆病になってしまいます。
きっと、これは私に限ったことではないと思います。
少なくとも、「うつ病」が改善して、職場なり学校なりに復帰すると、以前より弱気になってしまうのではないでしょうか?
少なくとも「うつ病」から復帰して、いきなりバカのようにはしゃぐ人はいないでしょう。

また、周囲の人たちの視線も気になりますよね。
周囲の人たちは、逆に気を遣ってくれているのに…です。
本人にしてみれば、気を遣って欲しいとは思ってはいないのですけどね。

「うつ病」が治ったのなら、もう「うつ病」のことは忘れましょう。
「うつ病」になったことをいつまでも考えていても、「うつ病」になったあなたはもういないのです。
「うつ病」から脱出できたのですから、「うつ病」になったことはもう忘れましょう。

…とは言え、会社や学校に復帰しても通院は続きます。薬を飲むことは続きます。
(通院や薬を飲まなくてもよくなって、復帰できれば一番良いことだと思います。)
自分の判断で通院をやめてしまったり、薬を飲むことをやめてしまうことは、絶対にしないでくださいね。
主治医の指示を聞いて、しっかりと守ることは、「再発」させないためには最も重要なことです。

これを守らないと、「再発」どころか危険な状況になるかもしれません。

また、「うつ病」が回復しても、長い時間一人で家にいるような、主婦の方や主夫の方も気をつけた方がいいと思います。

一人でいる時間が長いと、自然に頭の中で「うつ病」のことを考えてしまうこともあるからです。「うつ病」になってしまった自分を責めてしまったり、孤独を感じてしまったりすることだってあるでしょう。

とにかく、「うつ病」から脱出できたら、「うつ病」のことなんてすっかり忘れましょう。

これが一番大事です!

② 無神経な人には近づかない!

私は、無神経な人たちから様々な罵声を投げつけられました。一度や二度なんてものではありません。
私の場合は、5回の入院と4回の会社復帰をしたので、仕方がないことだと思ってはいますが…。

このような無神経な人たちは、「うつ病」の人の気持ちを考えません。
このような無神経な人たちは、「うつ病」のことを知りません。
このような無神経な人たちは、どこにでもいるものです。

なので、このような無神経な人には近づかないことが一番です。
もし、あなたに対して心ない言葉を投げつけられても、右から左に流してください。
決して、自分の心の中でその言葉を繰り返さないでください。無視すればいいのです。

また、いい顔をして近づいてきて、平気で人の心を傷つける人だっています。
このような場合には逃れようがありませんね。
こんな時には、ヘラヘラして聞いてるふりをすればいいでしょう。

あなたが嫌だと感じる言葉を聞いたなら、すぐに忘れるようにすればいいのです。

③ 「must」を「if possible」に変換する!

must(しなければならない) なことは、if possible(もし、できたら)に変換しましょう。

「~しなければならない。」とばかり考えてしまうと、自分を追い込んでしまいます。
自分を追い込み始めると、どこまでも追い込み続けてしまいます。
すると、「うつ病の再発」ってヤツが顔を現します。

学校や仕事や家事などをしていれば、「~しなければならない。」ことはたくさんありますね。
「うつ病」から回復した当初は、if possible でいきましょうよ。
ここで無理をすると、すぐに「うつ病の再発」が顔を現しますよ。
なので、ボチボチと進んでいけばいいのです。

誰かに頼ることも一つの手段です。信頼できる人に頼ればいいではありませんか!
信頼できる人であれば、感謝の気持ちを示すだけでも、きっと喜んで引き受けてくれると思います。
きっと、そのうちお返しができることもあるでしょう。

学校や仕事や家事などで、いきなり無理して頑張ることは、「うつ病の再発」を自ら引き寄せるようなものです。
なので、超スローなスタートでいいではありませんか?

「うつ病の再発」さえしなければ、そのうちクイックな感じでできるようになりますよ。

それまでは、if possible でいきましょうね!

うつオジサンからのアドバイス

私は、うつ病歴18年目になります。
これらは、すべて私の体験に基づくアドバイスです。おこがましいかも知れませんが…。
きっと他にも「再発」する要因はあると思いますが、私が思いつく3つのことを挙げました。

私は、「うつ病」になってしまったことをずっと考え続けてしまいました。
「再発」しないようするために、「うつ病」の勉強もしていました。
このようなことがいけなかったのだろうと思っています。

会社で働いていた時には、様々な罵声も浴びせかけられました。自業自得ではありますが…。
しかし、無神経な人の言葉は、私の心の奥底までへばりついてしまいました。今でも離れません。

私は、会社でよく「真面目過ぎる」と言われていました。
いい意味ではありませんよ。果てしなくマイナスな部分です。
なので、「もっと適当にすれば…!」と言ってくださる上司もいました。
しかし、「~しなければならない。」と考えてしまって、頑張ってしまいました。

私の場合は、「再発」するべくして「再発」したように思います。

もしも、「うつ病」から抜け出せたのなら、「再発」しないように気をつけてくださいね。

私のアドバイスが少しでも参考になれば幸いです。
(ただの「うつ病患者」がアドバイスしてもいいのか分かりませんが…。)

ストレス

3-3 再発とは…?

例えば、一本の木があるとしましょう。
その木の幹が台風とか暴風雨とかのせいで少しだけ折れちゃってるような状態だと思うんですよね。うつ病って…。
その木の全体を支えてる幹だから、再生するのには時間がかかるんですよ。

枝が折れたって影響は少ないと思いますが、幹が完全に折れちゃったら倒れちゃいますね。
これが「自死」なんでしょうか?

幹が少し折れちゃってるだけの状態なら、専門家とか職人さんとかの手当てで再生できると思うんですよね。

自分でも根っこから養分を取らなきゃいけないし、光合成だってしなきゃいけませんよね。
だから、時間がかかるんですよ。人の手も借りなきゃいけないんですよね。

その専門家とか職人さんがいい加減な仕事したり、十分に養分取れなかったり、光合成ができなかったりすると、また折れちゃいます。
これが「再発」ってことなのでしょう。
できれば、「再発」させたくはないですよね。

専門科(お医者さん)とか職人さん(カウンセラー)が良い仕事して、人の手(家族や職場)を借りて、台風や暴風雨(ストレスや人間関係)にも負けない、しっかりとした幹を再生させたいですよね。
(例えが悪かったらゴメンなさい。)

3-4 再発するかしないかの分水嶺

私は、「うつ病」を克服して会社に復帰しました。

しかし、どうしようもなく、人の目が気になりました。周囲の人の対応が、今までと違うような気がしました。
私は、「うつ病になった人」として烙印が押されたように感じました。

ここに「うつ病を再発させるかさせないかの分水嶺」があったのだと思っています。
会社に復帰したときに「もう、うつ病じゃないもん!」って思えれば良かったのです。

しかし、その後も「うつ病」を再発してしまいました。

もう大丈夫だと思って会社に復帰しても、「うつ病になった人」として烙印が押されたと自分で思い込んでいることを振り払えませんでした。

「うつ病」が「再発」すると、自分を責めてしまいます。

すべて自分が悪いのだと思うようになってしまいます。

すると、心はどんどん弱くなってしまいます。

そして、自分が嫌になります。自分が嫌いになるのです。

そしてまた、「うつ病」が「再発」するのです。

これが4回も「再発」を繰り返した思考のローテションでした。

これに気がついたのは、会社を辞めた後のことでした。

山