12月17日に「大阪心療内科放火殺人事件」が起こり、19日には「死刑確定囚」の3人の死刑が執行されました。
この死刑執行は、岸田政権では初のことであり、2019年12月以来とのこと。
まるで「見せしめ」のようにも感じる「死刑執行」ではないでしょうか?
3人の死刑囚のうち2人は「再審請求中」であり、性急に過ぎる気がしませんか。
うつオジサン、「大阪心療内科クリニック放火殺人」と「3人の死刑確定囚の死刑執行」について考える…!
12月19日に3人の「死刑確定囚」の死刑が執行されました。
これは、17日に起こった「大阪心療内科クリニック放火殺人」に対する、国民への「見せしめ」のように感じたのはうつオジサンだけだったろうか?
死刑制度に反対する6団体は、「生存権を踏みにじる行為だ!」と訴えました。
うつオジサンは、決して「死刑制度」に反対する者ではありません。
しかし、3人の「死刑確定囚」のうち2人は「再審請求中」であったことからも、「死刑執行」は性急に過ぎる気がしたのです。
もちろん、この3人は「死刑」が確定しており、犯した罪を見る限り「死刑」は致し方ないと思います。
ちなみに、2019年12月の死刑執行は、2003年に強盗殺人などの罪で「死刑」が確定していた「中国人(元専門学生:執行時40歳)」です。(中国人だったからいいと言っているわけではありません。)
古川禎久法務大臣は、記者会見で「慎重な上にも慎重な検討をした。」言われていますが、上述のとおり、国家ぐるみの勇み足だったように感じてならないのです。
このようなことを書くと、「被害者や被害者遺族に対する意識が希薄だ!」と言われてしまうかも知れませんが、年末押し迫ったこの時期に性急に「死刑執行」をする必要があったのか疑問でなりません。
日本に300年以上も「死刑制度」がなかったことをご存じだろうか…!
弘仁9年(818年)から保元元年(1156年)の338年の間は、国家としては「死刑制度」がなかったと言われています。
あくまでも国家の制度として、「死刑制度」がなかったということであり、地方では当たり前のように「死刑」が行われており、民衆の間での「私刑」もあったのだそうです。
世界でも稀有なこの300年以上に渡る「死刑制度の廃止」の期間は、百田尚樹氏の「日本国紀」によると、人権や人命を重んじてのことではなく、「平安貴族の体たらく」の証左に他ならないのだそうですよ。
何と平安貴族は「祟り」を恐れていたのだとか。
平安時代の末期には治安も悪くなり、保元元年に「死刑制度」が復活されて今に至っています。
(現在に至る約900年の間にも「死刑制度」が廃止されていた期間があるかも…?ですが。)
3人の「死刑」が執行されても…!
話をもとに戻しましょう。
性急に過ぎる気がする「3人の死刑執行」がなされても、「死刑確定囚」は未だ107人もいるのだそうです。
この数を皆さんはどのように思われるでしょうか?
17日に起こった「大阪心療内科クリニック放火殺人」は、36人の被害者を出した2019年7月の「京アニ事件」以来の大犯罪です。
日本人の誰であっても許すことのできない犯罪であることは確かです。
しかし、その翌々日に「3人の死刑執行」がなされることに対しては、うつオジサンは疑問を持たずにいられません。
「死刑執行」は、本当にこのタイミングで良かったのだろうか…?
「死刑執行」は、本当にこの3人で良かったのだろうかと…!