「うつ病歴20年目」のオジサンの闘病日誌です!「うつ病」かなって思ったら…!「うつ病」になっちゃったら…!「うつオジサンの闘病日誌」を読んでみてください!何かのヒントになるかもよ!

「老化細胞」を死滅させる研究…!

今朝のニュースで、「老化細胞」を死滅させることで、体の機能を改善させることがマウスを使った実験で成功したとの報道がありました。
うつオジサンは、そのニュースを「なんだかなぁ」という気分で観ていました。

「老化細胞」を死滅させる研究…!

この研究を行ったのは、東京大学医科学研究所の中西真教授らのグループです。
「老化細胞」とは、加齢などで分裂が止まった細胞であり、正常に働かなくなり、正常に体の機能の低下や病気を引き起こす細胞のことらしいです。
中西真教授が言うには、
「健康寿命と平均寿命の差は、10年近くある。加齢に伴って起こる疾患が1つの治療法で一網打尽にできるような医療が実現できれば健康寿命と平均寿命を限りなく近づけられると期待している。」
…と言われていました。

この研究は、アメリカの科学雑誌「サイエンス」で発表されたそうです。

中西真教授らのグループは、「老化細胞」は「GLS1」というたんぱく質が働かなくなると死滅することを突き止めました。
そして、年を取ったマウスにこのたんぱく質の働きを止める薬を投与すると、
・マウスの「老化細胞」が死滅し、血糖値の異常や動脈硬化などの症状の改善が確認された。
・マウスがどれだけの時間、棒につかまっていられるかの実験では、
  〇若いマウスではおよそ200秒
  〇年を取ったマウスでは30秒
  〇薬を投与されたマウスでは100秒程度まで伸びた
…という結果だったそうです。

中西教授は、老化メカニズムは分かっていないことが多いため、引き続き研究を進めて、ヒトでの実用化を目指すとのことでした。

持って生まれた「四苦八苦」…!

確かに画期的な研究の成果だと、うつオジサンも思いました。
しかし、うつオジサンは同時に「なんだかなぁ?」と思ってしまいました。
うつオジサンは、へそ曲がりなので、そう思ったのでしょう。

うつオジサンが思ったことは、「健康寿命と平均寿命を限りなく近づけられる」だけなら有り難いこと。
しかし、全体的に平均寿命が伸びていくのではないか?…と瞬間的に感じたのです。
地球のパイは決まっているのです。人間が長生きしすぎると、ロクなことはない…のでは?

元来、人は「四苦八苦」を持って生まれてきます。
「四苦」とは、「生・老・病・死」を言います。
さらに、その他に4つの苦しみがあります。
・愛別離苦…愛する人と別れなければならない苦しみ
・怨憎会苦…嫌いな人と会わなくてはならない苦しみ
・求不得苦…望みがかなえられない苦しみ
・五蘊盛苦…心の病に苦しむ苦悩
…を合わせて「四苦八苦」となります。

人は生まれてから、老いて病になり死ぬべきなのです。
うつオジサンは、それが覆されるような気がしたのでしょう。

「なんだかなぁ」…!

江戸時代の臨済宗の名僧、大徳寺の沢庵禅師は、武芸者に「この世には死にに来たれと思え」と言って「死」の不安から逃れさせようとしました。

トンチで有名な一休さんも「生まれては死ぬるなりけり、おしなべて、釈迦も達磨も猫も杓子も」と詠っています。
一休さんのアニメにも登場する新右衛門さん(室町時代の連歌師:蜷川新右衛門、号名・智蘊、一休の弟子)も「何事もみな偽りの世なりけり、死ぬると言うもまたまことならねば」と詠んでいます。
この世は多くの欺瞞で満ちている。死ぬことだけは、地位や名誉、幸不幸に関わらず平等にやってくると言った意味でしょうか。

うつオジサンが「なんだかなぁ」と思ったのは、例えば、この研究が人の寿命を変更させてしまうのではないかと感じたからでしょう。
そして、この研究の成果によって、将来的に富める者は治療を受けられ、貧しい者は受けられないという格差を生んでしまうのではないかという不安を感じたからでしょう。

うつオジサンは、うつ病で引きこもりのオジサンです。多量のお薬で生かされています。
そんなうつオジサンがとやかく言える立場ではありませんが…。

いずれにしても、研究の成果が出る頃には、うつオジサンはもう土の中、いや納骨堂の中ですけどね!

医学
mohamed HassanによるPixabayからの画像)
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