今日は、うつオジサンが「自分を嫌う」理由について考えてみました。
うつオジサンは、幼い頃から自分を嫌いでした。
なぜこんなにも自分がきらいなのでしょう?
自分を「嫌いな理由」…!
うつオジサンは、正真正銘のブサイクです。
それは潔く認めましょう。それが一番大きな理由ですね。
幼い頃から「人は見た目じゃないんだよ、中身が大事なんだよ!」と繰り返し家族から言われ、うつオジサンの心に中にしっかりと刷り込まれてきたのです。
幼いながらも自分が「ブサイク」だと繰り返し言われていると感じたのでしょうね。
幼い心に大きな傷を負ってしまいました。
それならば「中身で勝負」しようと思いましたが、出来の良い兄と、見た目の良い弟に挟まれ、何事にも“真ん中”から抜け出せず成長しました。
なかなか、自分を嫌いな自分から抜け出せずにいました。
成長するにつれ見つけた出した答えが「優しさ」というか「人を思いやる心」でした。
うつオジサンが父親から「他の人のことが先、自分のことは最後」という教えがヒントになり、「優しさ」というか「人を思いやる心」につながったのではないかと思います。
「優しさ」というか「人を思いやる心」があればそれでいいのです。
何も自分を嫌いになる必要はありません。
うつオジサンの正体見たり…!
うつオジサンは、「優しい」人間になろうと思い努力しました。
努力と言っても、父親の教えをただただ実践しただけです。
そして、よく「優しい人」と言われるようになりました。
これまた、それでいいではないのでしょうか。
社会に出るということ、それは厳しい世界に足を踏み入れるということです。
そして、競争をするということでもあります。
「優しい人」が勝ち上がっていける世界ではありません。
うつオジサンは、競争社会で勝とうという気もありませんでした。
これもそれでいいのです。
40歳を過ぎた辺りから、出世の早い人が上に立つ時期になります。
周りが上に行っても「優しい人」を忘れなければいいんだと思っていました。
そして、41歳でうつオジサンは、「うつ病」になってしまいました。
その理由を考えた時、『欲』に凝り固まっている自分に気がついたのです。
「うつ病」になって初めて自分を見つめ直すことができました。
うつオジサンの正体は、人の目ばかりを気にする偽物の「優しい人」だったのです。
それからも偽物の「優しい人」を演じ続けてきました。
その結果が「うつオジサン」なのですね。
自分を嫌うな…!
57歳の今、引きこもりになり誰かと話をする機会も少なくなりました。
「優しい人」を演じる必要もなく、競争をする相手もいなくなりました。
誰もいないため、自分を非難することしかできないのですね。
“くせ”のある人というのがいる。
「自分を嫌うな」 加藤 諦三 氏著 発行元 三笠書房
“そのまんま”ということは、最もやさしいようで、実は最も難しいのではないか。
人と会って、つい自分を実際以上に見せようとする。するともう“そのまんま”というわけにはいかない。「勝ち気で自己中心的な人だ」と、ついつい他人を非難したくなる。
欲が深いとやはり“そのまんま”というわけにはいかない。得をしようとして体に力が入る。
本当の愛情をもっていない冷たい人間は、やはり“そのまんま”でいることができず、愛情をもっている“ふり”をする。
これは、うつオジサンの心情を表しているように思います。
“そのまんま”でいることができずに、愛情をもっている“ふり”をしてきたため、愛情を受けることもなかったのです。
これからは、“そのまんま”のうつオジサンでいられたらと思います。