うつオジサンは、一人暮らしの引きこもりです。
言うなれば、うつオジサンは『おひとりさま』なのであります。
うつオジサン、『おひとりさま』について考える…!
うつオジサンは、まだまだ老後ではありません。(65歳を「老後」と仮定してのお話しです。)
年齢的にもまだまだ老後ではありません。
ただし、うつオジサンは「うつ病患者」なので、気持ち的・感覚的には「老後」に近いのかも知れません。
4月2日付けの某新聞の「くらし」欄の「老後 おひとりさまが幸せ?」という見出しに目が留まりました。
上野千鶴子氏の著書『在宅ひとり死のススメ』などを元に書かれた記事でした。
その上野氏へのインタビューで、
かつて未婚や、死別を問わず「かわいそう」という単語とセットで語られた「おひとりさま」。そのイメージはすっかり変わり、「最近、オジサン向け週刊誌で『老後にやってはいけないこと』として子どもとの同居や再婚が挙げられていてびっくりしました。
上野千鶴子氏へのインタビュー記事(南日本新聞4月2日「くらし」欄)より引用
…と語られています。
うつオジサンは、生涯独身の予定なので、心配はいらないようです。
でも、オジサン向けの週刊誌で『老後にやってはいけないこと』 として子どもとの同居と再婚が挙げられるとは、ちょっとびっくりですね。
これまでうつオジサンは、“一人暮らしの引きこもり” という表現をしてきましたが、これからは『おひとりさま』もいいのではないかと思った次第です。
ただし、上野氏によると『おひとりさまが幸せ』であるためには「孤立しない」ことが条件のようです。
『おひとりさま』の状況について…!
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、65歳以上の一人暮らしの状況は、
2010年…約498万世帯
2015年…約625万世帯
2040年…約896万世帯(推計)
なのだそうです。
また、厚生労働省の調査では、子どもと同居する65歳以上の割合は、
2001年…48.4%
2017年…37.6%
に減少しているようです。
うつオジサンが65歳になるのは、まだまだ先のことですが『おひとりさま』であることは、きっと変わらないでしょう。
「幸せ」かどうかは別にして、うつオジサンは「孤立しない」ことはできそうにありません。
だって、完全なる引きこもりになってしまったのですから。
『おひとりさま』で幸せになろう…!
うつオジサンは、ずっと『おひとりさま』が気楽だと思って生きてきました。
なので、結婚もしませんでしたし、子どももいません。
家族とも距離を置いているので、完全なる『おひとりさま』です。
家族を持つと様々な問題を抱えることになるでしょうし、死別の悲しみも訪れるでしょう。これは避けられないことですね。(自分が先に逝ってしまったら別ですが…。)
そういう意味では、うつオジサンは先見の明があったのかも知れません。
まあ、これは後付けの言い訳です。
違う角度から見れば、うつオジサンはただ家族を持つことの責任を負うことを放棄したに過ぎませんし、家族を持つことの「幸せ」よりも『おひとりさま』の気楽さを選んだってことですね。
うつオジサンは、幼いときに母親を亡くしました。
なので、無意識のうちに妻や子どもを亡くすことの悲しみを恐れたのかもしれません。
その気持ちが心の奥底に染みついているのでしょう。
その結果がきっと『おひとりさま』ってことなんでしょうね。
もう随分前のことですが、会社の同僚の女性から、うつオジサンの一人暮らしを「みじめだね!」って言われたことがありました。
うつオジサンは、まったく「みじめ」などと思ってもいませんでしたが…。
その女性は、家族を持つことが「幸せ」だと思っていたのでしょうが、やがて家族問題に頭を抱え込んでしまったり、家族との死別の悲しみを味わうことになるでしょう。
『おひとりさま』だって「幸せ」になれるとうつオジサンは思っています。
うつオジサンは、『おひとりさま』で「幸せ」になってやろうじゃありませんか!
何をもって「幸せ」とするかは人それぞれですし、そもそも「幸せ」って何かも分かりませんけどね。
うつオジサンの場合は、うつ病歴17年目のオジサンを何とかしなければ、『おひとりさま』の「幸せ」が訪れることはないでしょう。
「足が痛い痛いオジサン」からも脱却しなければいけません。
そう考えると、うつオジサンにとって『おひとりさま』の「幸せ」は、まだまだ道のりは遠いようですね。