うつオジサンは、毎週木曜日に「ケタミン治療」を受けています。
「ケタミン治療」とは、「うつ病」の治療の一つです。
「ケタミン治療」は、「ケタラール」という薬剤を点滴で受ける治療です。
うつオジサンが、この「ケタミン治療」を受け続けられるのは、「幻覚」のようなものが見られるからかも知れません。
この「幻覚」のようなものは、その日によって見られたり、見られなかったり、その内容もその日によって異なります。
※ 「ケタミン治療」や「ケタラール」、「幻覚」のようなものの「効果」や「表現」は、すべてうつオジサンの体験によるものです。
今日の「ケタミン治療」~2021.7.15~
今日の「ケタミン治療」は、いつもと違っていました。
普段であれば、点滴を受け始めてから10分くらい経つと、頭の中がボーっとしてきます。
しかし、今日は20分経っても、30分経っても、頭の中がボーっとしてきませんでした。
こんな日は珍しいのです。
「幻覚」のようなものが見られない日であっても、10分くらい経つと頭の中はボーっとしてきます。
そして、看護師さんと話すこともできません。
呂律が回らなくなるからです。
今日は、30分経っても看護師さんと普通に話ができました。
その看護師さんも「おかしいわねえ…?」って言ってました。
「ケタミン治療」は、「ケタラール」という薬剤を点滴で受けるのですが、点滴の時間はきっちり40分です。
このうち30分もボーっとしない日は、本当に珍しいのです。
いや、初めてかも知れません。
しかししかし、ここからが面白かったのです。
「幻覚」と聞くと、何だか怖いイメージですが、まったく怖いものではありませんよ。
うつオジサンは、すっかりこの「幻覚」のようなものが楽しみになってしまいました。
ちなみにですが、「ケタラール」という薬剤の「依存性」によって、楽しみになっているわけではありません。
ただ、単に「幻覚」のようなものが面白いために、楽しみになっているのです。
今日の「ケタミン治療」~今日の「幻覚」のようなもののテーマは…!~
今日の「幻覚」のようなものは、点滴終了間際に始まりました。
そして、点滴が終了した後も、その「幻覚」のようなものは続きました。
点滴が終了した後に、「幻覚」のようなものが見られるのも珍しいのです。
今日の「ケタラール」は、いつもと違うんじゃないかい、と言いたくなるほどです。
しかし、この「ケタラール」の取り扱いは、医師と看護師のダブルチェックするようになっているので、いつもと違うはずはないのですけどね。
さて、今日の「幻覚」のようなもののテーマは、「丸い渦」のようなものでした。
画像も動画も、頭の中で思い浮かぶもののすべてが、この「丸い渦」のようなものに飲み込まれていきました。
この「丸い渦」は、手前の方から、先の方へと、まん丸く飲み込まれていきました。
頭の中で思い浮かんだもののすべてです。
物だって、人の顔だって、車だって、ビルだって、手前の方から、先の方へまん丸く円を描くように飲み込まれていきました。
残念ながら、点滴終了から10分くらい経つと、すっかり普段の自分に戻っていました。
点滴が終了してから30分は、ベッドの上で横になっていなければなりません。
30分経つと看護師さんがやってきて、「今日は何日ですか?指は何本立っていますか?」と、毎度お馴染みの質問をされます。
うつオジサンは、聞かれる前に「今日は〇〇日で、〇〇さん(看護師さん)は、指を〇本立てるでしょう!」って先回りして答えて、看護師さんとのコミュニケーションに役立てています。
中には、「残念でした、今日は〇本でした~!」って言う看護師さんもいますよ。
うつオジサンは、すっかり「ケタミン治療」の常連さんになってしまいました。
本来ならば、「うつ病」の治療の一環なので、常連さんになってはいけなくて、早く卒業しなければならないのですけどね。
うつオジサンは、お医者さんでも薬剤師でも製薬会社の回し者でもありません。
ただの「うつ病患者」のオジサンです。
なので、むやみやたらに、「ケタミン治療」をお勧めとは言えません。
この「ケタミン治療」は、ただ「幻覚」のようなものが見られる「うつ病」の治療ではありません。
うつオジサンが、あまりにも「幻覚」「幻覚」と言うので、軽くみられるかもしれませんが、決してバカにはできませんよ。
「ケタミン治療」の効果は、うつオジサンの主治医が言っていることですが、「自死願望」がある方や「酷い落ち込み」がある方には効果的であり、即効性があると言われています。
「ケタミン治療」で検索されると、確かにそのようなことが書かれているはずです。
「うつ病患者」の方やそのご家族の方々で、この「ケタミン治療」にご興味を持たれていらっしゃるのであれば、その「うつ病患者」の主治医にご相談してみてくださいね。
効果があるとかないとは、ただの「うつ病患者」のうつオジサンが言えることではありません。
うつオジサンが言いたいのは、「ケタミン治療」を受けているときに、「幻覚」のようなものが見られるっていう事実だけです。
それも、とっても面白い「幻覚」のようなものが見られるかも知れないってことだけです。