うつオジサンは、週に1回、一日入院で「ケタミン治療」という治療を受けています。
「ケタミン治療」とは、「うつ病」の治療法の一つです。
今日は、「ケタミン」治療を受けているうつオジサンの感想を書いてみます。
※ 「ケタミン治療」や「ケタラール」の「効果」、また「幻覚」といった表現につきましては、すべてうつオジサン個人の体験によるものです。
ケタミン治療について…!
この治療は、「ケタラール」という麻酔薬を点滴によって受ける治療になります。
(以降、「ケタミン治療」と呼びます。)
「ケタラール」という薬剤は、アリルシクロヘキシルアミン系の解離性麻酔薬として販売されています。(いったい何のことやら、うつオジサンにはさっぱり分かりません。)
通常の「抗うつ剤」は、効果が表れるまでに数週間程度かかるそうですが、「ケタミン治療」は2時間程度で「うつ症状」が改善されると言われています。
即効性があることから「自死願望」がある人にとっては有効な治療なのではないでしょうか?
(あくまでもうつオジサンの私見です。)
日本では、「ケタラール」という薬は、「麻薬及び向精神薬取締法」における「麻薬」に指定されているため、その使用には大きな制限があるとのことです。
そう聞くと何だか怖い薬にも思えてきますね。
うつオジサンはお医者さんでも製薬会社の回し者でもなくて、ただの「うつ病患者」なので、あくまでも「ケタミン治療」を受けている患者としての意見として読んでください。
ケタミン治療を受けてみての感想…!
うつオジサンがケタミン治療を受けてみた感想を書いてみます。
まず、前の日の9時以降は何も食べられず、当然、治療当日も朝ごはんなしです。
その他にも、コーヒーがダメとか色々と制限があります。
うつオジサンは、朝のコーヒーは欠かせないので、少し悲しいですね。
病院に行くと、まず体重や血圧などを計られます。
パルスオキシメーター(動脈血酸素飽和度と脈拍数を測定するための装置)を指にはめると、いよいよ点滴開始です。
うつオジサンが通院している病院の看護師さんは、皆さん注射を打つのが上手なので助かっています。
注射はいくつになっても嫌ですよね。
点滴を打つ時間は、だいたい40分くらいです。
点滴開始から5~10分くらいで頭がボーっとしてきます。
20分くらい経つと、だんだん「変なもの」が見えることがあります。
ただし、目を閉じている時だけですが…。
目を開けるとただの病室の天井が見えるだけです。
再び目を閉じると、また「変なもの」が」見えてきます。
例えるなら、マトリックスの映画の中にいる感じとか、万華鏡の中を覗いたような感じでしょうか?上手く例えるようなものがないのですが…!
その日によって、目を閉じたときに見える「変なもの」は変わりますし、目を閉じるたびにその「変なもの」の内容も変わります。
それは、怖いものとかではありません。うつオジサンにとっては、面白いという感覚ですね。うつオジサンは、当然、麻薬を打ったことがないので分かりませんが、きっとこんな感覚を強めたものなのかな?…と思って見たりもしています。
「ケタミン治療」は、あくまでも「うつ病」の治療の一種です。
以前も受けていましたが、3月下旬から気持ちがふさぎ気味になってしまい、再開しました。
主治医が言われるには、ちゃんと入院して、週2回打った方がいいと言われていますが、入院だけは何とか拒んでいます。
「ケタミン治療」は、入院しての治療でなければ受けられません。
通院での治療は禁忌(してはいけないこと。)となっています。
入院はしたくないので、一日入院で何とか勘弁してもらって週に1回受けています。
ケタミン治療を受けて2~3日は気持ちがふさぐことはないのですが、その後はまた気持ちがふさぎ気味になってしまいます。
さすがにお医者さんが言われる通り。やはり週2回受けた方がいいようです。
しかし、絶対に入院はしたくないので「効果があります。」とやんわりと主治医には言っています。
(もちろん、2~3日間は効果があると正直に言ってますよ。)
「ケタミン治療」を受けるために必要な「インフォームドコンセント」とは…?
「ケタミン治療」を受けるに当たっては、主治医との「インフォームドコンセント」が重要です。
「インフォームドコンセント」とは、医療側と患者側との間での病状と治療方法の確認のプロセスと言ったことでしょうか。
ここについては、主治医からひと項目ずつ丁寧な説明があり、うつオジサンはすんなり同意しました。
うつオジサンには家族が近くにいないので一人で受けましたが、家族がいる場合には、家族を含めて話し合うことになると思います。
「ケタミン治療」を受けているうつオジサンの感想は、「効果がある。」と言ってもいいのですが、「効果が続かない。」ということもまた実感です。