うつオジサンは、朝動けません。
不眠で眠れなかった日も、十分に眠れた日も、朝は動けません。
「うつ病患者」は、朝動けない!
うつオジサンの睡眠時間は、通常の人の半分程度しかありません。
しかも連続して眠れるわけではないために、朝のツラさは人一倍なのです。
長い会社勤めをしていた頃、朝動けなくて「当日休暇」「午前中休暇」の電話をよく掛けていたものです。
結局のところ、うつオジサンが会社を辞めてしまった理由の一つが「朝動けない」ことにあったように思います。
会社で働き、十分に睡眠は取れた日でも、「朝動けない」ことはよくありました。
思い出すと、うつオジサンはホントよく会社を休んだものだ!
会社や仕事が嫌な訳ではないのです。会社に行きたくない訳ではないのです。
なのに、「朝動けない」のです。
ぼーっとして、「朝動けない」のです。
「うつ病」になったことがない人には、この辺のところが「怠けている」とか「ずる休みしている」と映ったのでしょうね。
うつオジサンは、「朝動けない」ものは動けなかったのです。
でも、「ずる休み」ではないのですよ!
うつオジサンは、ズルいことをしたとは一つも思ってもいませんでしたしね。
午後から出勤したり、次の日に出勤したときの、あの重苦しい職場の空気は今でも覚えています。
「倦怠感」とか「身体のダルさ」とか、そんな簡単な言葉では言い表せません。
でも「倦怠感」や「体のダルさ」が一番分かりやすいと思って、会社の人にはそのように言っていました。
そこに「心」の「倦怠感」や「ダルさ」が加わるのですが、言っても無駄なことだと思って、人には言いませんでしたけどね。
ホントは、「心」の方が比重は高かったのですが、人に言っても無駄なことですね。
ちゃんとした説明ができないのですから。
そんな日が続くと、お医者さんはドクターストップをかけます。そして「診断書」をかきます。
そしてまた、うつオジサンの病気休暇は増えていったのです。
「身体を動かしてごらん」、「散歩をしてごらん」とよく言われました。
でも、そんなことではないんです。ただ「朝動けない」のです。
やはり、「うつ病」になったことがなければ、理解することはできないのでしょうね!
みんな一度「うつ病」を経験してみたらいいのに…。
うつオジサンは、今でも「朝動けない」…!
うつオジサンは、今でも「朝動けない」のです。
会社に行かなくてもいいのに、「朝動けない」のです。
うつオジサンの「朝動けない」は、実に都合のいい「朝動けない」でもあります。
ちゃんとベランダに行って、タバコを吸うことはできるのです。
お腹が空いたら、朝ご飯を食べることはできるのです。
なので、人から見れば、「ずる休み」に見えたのかも知れませんね。
うつオジサンは、たくさんの病院に通院しています。
うつオジサンは、「朝動けない」ので、午後の治療や診察を受けています。
午後だったとして「動けない日」はたくさんあります。
すると、また予約を取り直さなければならないので、余計な手間が増えてしまいます。
せめて「朝動けない」だけにして欲しいものですが、自分でもどうにもならないので、誰にもどうしようもありません。
お医者さんに言っても、良くならないのですから、ホントにどうしようもないのです。
うつオジサンは、良く「うつ状態」とか「無気力」だとか書いていますが、まさにその状態のことです。
つまり、「うつ病」の症状なのですね。
このような症状は、他の「うつ病患者」の方々にもあるのではないでしょうか?
働きながらも、このような症状が出たら、皆さんはどのようにされているのでしょうか?
そして、どのように説明をされていらっしゃるのでしょうか?
周囲の方々は、それを理解されていらっしゃるのでしょうか?
うつオジサンは、どうしたらよかったのでしょうか?
会社を辞めてしまったうつオジサンには、今さらどうでもいいことではありますが…。
「朝動けない」のはツラいことはツラい!
これは間違いない。時間も勿体ない。何とかならないものかあ?
「うつ病」の症状なので仕方がないことですけどね。