「うつ病歴20年目」のオジサンの闘病日誌です!「うつ病」かなって思ったら…!「うつ病」になっちゃったら…!「うつオジサンの闘病日誌」を読んでみてください!何かのヒントになるかもよ!

うつオジサンが考える「アドラー心理学」の効用とその可能性~その4「ポジティブな自分を作る!」~

うつオジサンは最近「アドラー心理学」を勉強しています。
なぜかと言うと「遷延性うつ病」や「うつ病の回復期」の方、職場復帰して「うつ病の再発」を心配しいる方々の指標になるのではないかと思っているからです。
「アドラー心理学」は、人が幸せに生きるためには何が必要かを教えてくれます。
今回は「ポジティブな自分を作ろう!」です。

第一回(プロローグ) ⇨ こちらから…!
第二回(基本理念)  ⇨ こちらから…!
第三回(負のスパイラル)  ⇨ こちらから…!

【ポジティブな自分を作るために…!】

自分は何をやってもダメだとか、自分に自信が持てないとか、自分自身を信じられないとか、そんな自分に不安を覚えることがあります。
そんなネガティブな考え方は払拭することができます。
何でも前向きに考えられるようにするためには、どうしたらいいのでしょう?
そんなあなたは、次のような考え方をしてみてはいかが…!

人

「建設的な思考をすることで、歪んだ思い込みから抜け出そう…!」

ネガティブな考え方をしてしまう人は「建設的な人」になることで、歪んだ思い込みを払拭することができます。
建設的な人は、周りのことを考えられる人ですが、単なるいい人ではありません。
建設的な人は、他人と自分のために何ができるのかを考えて行動することができる人です。
周りの人から好かれたいために、単に「都合のいい人」になっている人ではありません。

「都合のいい人」になって、周りの人からの頼みごとをすべて引き受けていると、逆に人間関係が上手くいかない場合もあるのです。

建設的な人を目指すために大切な要素が「共通感覚(コモンセンス)」です。
共通感覚とは、相手と自分の間で一致している感じ方のことをいいます。
人は本来、主観的に物事を捉えるために、それぞれ感じ方が異なる「私的感覚(プライベートセンス)」であることが普通でしょう。
そのため、その違いをお互いに確認し合い、必要であれば統一して、または違いを許容し合うことが対人関係を上手く運ぶことにつながります。

「自分自身の決めつけ」に思考を支配されない…!

他の人と関わる上では、物事を客観的にみることが大切ですが、なかなか上手くいかないものです。
共通感覚(コモンセンス)ではなく私的感覚(プライベートセンス)の価値観に基づいて物事を捉えて、自分なりに「こうあるべき」と思うことを掲げて、それを達成するために自分なりにいいと思う「行動」を選択する…この一連の流れのことを「私的理論(プロセス・ロジック)」といいます。

私的理論は、「決めつけ」「誇張」「見落とし」「過度の一般化」「誤った価値観」などを生み出します。

私的理論には、「〇〇は◎◎なはずだ!」「△は▲に違いない!」という決めつけを生み出す危険性があります。
それを防ぐためには、まず自分自身の私的理論を自覚することが必要になります。
「みんながそういっている!」だとか「あの人って〇〇だよね!」などと決めつけ、誇張、過度の一般化を表す言葉を使ってはいないかご注意を…!

私的理論でよく使われるのが「みんなが…。」「全然…。」「1つも〇〇ない。」などの極端な言葉ですよ…!

選択

「共通感覚」を身に着けるために…!

物事を「決めつけ」がちな私的感覚の対極ににあるのが「共通感覚」です。
自分自身の色メガネでもある私的感覚とは反対の概念である「共通感覚」は、自分自身の私的感覚と相手の私的感覚をすり合わせを行い、合意ができた共通の感覚のことです。
すり合わせが上手くいかない場合は、お互いの違いを認め、それぞれの私的感覚を尊重し合い、無理に統一しないのが建設的な行動ですね。

共通感覚を養うには、「自分も相手も私的感覚から逃れられていない」ということを自覚した上で話し合うことが必要です。
どちらが正しいとか間違っているとか、どちらが優れているとかどちらが劣っているとかの二者択一を捨てて、それぞれを尊重し合い、譲り合い、共通で合意できる部分を探すことが重要なところになります。
「共通感覚」で物を見るためには、一歩引くことが大事です。
相手の視点、第三者の視点、組織全体の視点など、視点を増やすことで「共通感覚」は形成しやすくなります。

目指すものは「完璧よりも向上…!」

私的理論から自由になるために役立つ「共通感覚」は、「共同体感覚」を身に着けることにも役立ちます。
共同体感覚とは、職場や家庭、地域など共同体の中で、周囲の人と結びついていて心が落ち着く居場所があるという感覚です。
周りの仲間との共通感覚を持って、信頼して、コミュニケーションを取ることで、共同体の一部になった感覚、すなわち「共同体感覚」が得やすくなるのです。

実生活の中では、実際に共同体感覚を身に着けて周りの人との一体感を得ることはなかなかに難しいでしょう。
アドラー心理学の実践では、「完璧よりも向上」を目指すべきでしょう。
例え失敗しても不完全な自分を受け入れて先に進むのです。
少しずつ向上していくことで、あなた自身の人間関係などの悩みも少なくなっていくのでは…!

真実

「劣等感」は誰だってもつもの。成長するためのバネにしよう…!

「劣等感」は誰もが持っているものです。
理想の自分と実際の自分とのギャップがあることから「劣等感」は生じます。
「劣等感」に苦しむ人はたくさんいますが、アドラーは「劣等感は成長につながる健全なもの」と考えました。
本当は「こうなりたい」と考えて、理想を目指す力にもなるので、「劣等感」を持つことは決して悪いことばかりではないのです。
「劣等感」はバネにして、自分自身成長していきましょう!

「人は理想があるから劣等感を持つ…!」

アドラーは、「優越性の追求」という言葉を残しています。
現在の自分よりも優れた存在になりたいと思う、人の普遍的な欲求のことです。
人が劣等感を感じるのもこの「優越性の追求」を持っているからでしょう。
この欲求を活かすためにも、自分自身を高めるような目標を作るのもいいのでは…?
目標に向かって、努力をする自分を認めることも重要なことです。
自分を認めることでモチベーションも高まり、成長が続けられるのです。

「劣等コンプレックス」 ⇒ 「優越性の追求」

「挫折や失敗は成功のタマゴ。挑戦を恐れずに…!」

仕事や勉強、プライベートなど人生の様々なシチュエーションで人は誰だって失敗をしてしまいます。
「劣等コンプレックス」に陥って「自分なんて…!」と行動を止めてしまってはいけません。
次の挑戦では方法を変えたり工夫をしたりして、失敗を活かせばいいのです。
「失敗は成長のタマゴ」なのですから。

失敗を活かすためにも、チャレンジを続ける勇気を持つことが重要です。
その際、大切なことは「たとえ失敗しても、チャレンジしたこと自体を評価する」ことです。
劣等感に捉われずに、「自分は難しい課題に挑戦した!」と前向きに捉えましょう。
そうすることで、失敗を恐れずに「成長のためのチャレンジ」することが続けていけるのです。

鳥

「理想と理想」、「現実」とはっきり区別する!

完璧を求めるよりも、向上していく過程を楽しめばいいのです。
しかし、自分の中で完璧=理想を抱くことも大事です。
よりポジティブに生きるためには、理想と現実を区別しなければいけません。
理想と現実のギャップで生じた劣等感をバネにして成長することができるように、理想を持つこと自体は悪いことではありませんが、あくまでも理想は理想だということを意識することが必要です。

理想は必ず実現すると考えると、「理想の自分になれない」「理想のパートナーが現れない」「理想の生活環境で過ごせない」といったことで悩むことにもなります。
あくまでも理想は理想なのですから。
今ここにある現実を受け入れて、理想に近づいていくこと自体に幸せを感じられるようになれればいいのです。

他人に理想を求めてはいけません。
自分が不完全なように、他人も不完全なのですよ。
お互いが不完全であることを受け入れられるようにしましょう!

「他人から嫌われたって問題ないさ」と考えよう!

誰だって他人から嫌われたくないと思いますよね。
しかし、「嫌われたくない」が一番になってしまうと、自分や周囲にウソをつくことにつながったり、自分や周囲の目的も達成できなくなったりしてしまいます。
また、「みんなから嫌われた」と感じたときなど、それが「思い込み」ではないか見直すことも必要です。
冷静に判断すれば、きっと自分の周りに味方がいることに気づくでしょう。

「自分はみんなから嫌われている」と感じた時
 ↓ ↓ ↓ ↓
ネガティブな思考に陥っていないか自問してみましょう!

「人から嫌われても大丈夫!」だと発想を変えてみるのもいいのでは?
周りの全員の人から好かれることは、どんな人だって無理なこと。
嫌われている人と仕事でコミュニケーションを取らなければならないことだってあります。
そのような場合には、好き嫌いで判断するのではなく、「自分はどう行動したら貢献できるのか」「どうすれば相手と協力し合えるのか」と考えて、少しでも建設的な方法を探して行動をするのがいいのでは?

仕事

「苦手な人」だと思い込んでいるだけかも…?

誰だって一人や二人は「苦手な人」がいますよね。(もっとかな?)
しかし、苦手意識は「先入観」から作られていることが得てしてあるものです。
例えば、過去に体育会系の人に嫌なことを言われたことがある人は、その経験や記憶から、似たようなタイプの人に「苦手意識」を感じるようになるのです。
「先入観」で、その人のことをあまり知らないまま無意識で評価してしまっているのですから、その評価は大きく変わることだってあるのですよ。

「過去の経験から苦手意識は作られる…!」

私たちは先入観で他の人を評価してしまいがち。
「このタイプはこういう人だ!」という価値観は絶対ではないと考えた方がいいでしょう。
苦手意識を感じる人でも、よく話をしてみると評価が大きく変わることだってあります。
「苦手だったとき」は「頑固」とマイナスに感じていた性格も、その人に好印象を持つと「意志が強い」とプラスに変わることもあります。

「理想の自分」に近づくには、思い描く自己像から変えよう!

謙遜のつもりでも、自分を卑下してしまうと無意識のうちに自分自身の心に悪影響を与えてしまいます。
自分自身について話したり書いたりすることを「セルフトーク」といい、人は意外とそれをしているものです。
でも、謙遜の気持ちから「自分は不器用」「自分は人づきあいが苦手」などとマイナスのセルフトークをしていることがあります。
このようなセルフトークは、ネガティブな評価を自分自身に刷り込んでしまう危険性があります。

セルフトークによって作られる自分自身の人間像のことを「セルフコンセプト」といいます。
ネガティブなセルフトークをするとネガティブなセルフになりますが、ポジティブなセルフトークをすればポジティブなセルフコンセプトにになります。
自分自身のいい面を探して、注視していくことで、その部分を伸ばしていけばいいのです。

デスク
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「性格」は、いつでも誰でも変えることができる…!

「積極的に友達を誘いたいけど、自分は後ろ向きな性格だから…。」とか「初対面の人と仲良くしたいけど、自分は引っ込み思案な性格だから」とか、行動が上手くいかない原因は自分にあると考える人は多いもの。
もともと心理学上の「性格」とは、「この場合はこのように捉え、このような行動を取る」というパターン化された一連の認知(捉え方)、思考、行動様式を指します。

アドラー心理学では、“生きる上での物の見方や考え方、行動の傾向”などを指し、性格に近い概念である「ライフスタイル」はある程度変えられるものと考えられています。
それは幼少期に自分で選び、使い続けると無意識に決意したものです。
自分で決めた以上は、「ライフスタイルは自分で変えることができる」とアドラーは考えたのです。

アドラー心理学のライフスタイルとは、その人の人生での行動原理などを表しています。
人は自分自身で「こうでありたい」と望むものにある程度は変えることができると考えられているのです。

うつオジサンが考える「アドラー心理学」の効用とその可能性…その4…!

うつオジサンは、「引きこもり」の「うつ病患者」です。
「アドラー心理学」から言えば、かなり不健康な部類の人だってことですね。

うつオジサンは、はじめて「うつ病」になって、職場に復帰する前に「フロイトの心理学」を勉強しました。
何事にも原因があるという考えなので、うつオジサンが「うつ病」になった原因を考えました。
そうすることが「うつ病の再発」を防ぐための方策だと考えたのです。
その結果、自分の性格の脆さに自己嫌悪感を抱いてみたり、いたずらに犯人捜しをしてみたりしてしまいました。

そのことは、うつオジサンの思考をネガティブなものにしてしまいました。
「苦手な人」は誰だっているものですし、「失敗は成功のタマゴ」ですし、「性格は変えられるもの」です。
そのことに思いを馳せれば、うつオジサンの「うつ病歴」は短くて済んだのかもしれないと今更ながらに思ってしまいます。

うつオジサンは、「アドラー心理学」に出会って、「遷延性うつ病」の方や「うつ病」からの回復期の方、職場に復帰して「うつ病の再発」を心配されている方々の役に立つのではないか?その可能性があるのではないかという考えを持ちました。

現在はまだ「アドラー心理学」を勉強中なので上手く言えませんが、今後は『うつオジサンの闘病日誌』のメニューの中に体系的にまとめたいと思っています。

あなたも「アドラー心理学」を学んでみたいと思いませんか?

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