先日、病院の待合室の雑誌で「アンガーマネージメント」なる言葉に触れました。
「アンガーマネージメント(anger management)」とは、「怒りを予防し制御するための心理療法プログラム」のことです。
今日は、この「アンガーマネージメント」について考えてみました。
怒れないうつオジサンと「アンガーマネージメント」…!
そもそも、うつオジサンは怒れません。
なぜかと考えてみました。
うつオジサンは「うつ病」になってから、自然と「自分は最底の人間なんだ。多くの人に迷惑を掛けた。だから怒る資格はないのだ。」と思うようになっていました。
こう思っていると、次第に怒れなくなるものです。
これはこれで、「アンガーマネージメント」されてるってことでしょうか?
いや、これは、本来の「アンガーマネージメント」ではないのでしょうね。
「自分を最低の人間」と思い込むこと自体が、通常の思考とはかけ離れているのですから。
うつオジサンが「アンガーマネージメント」という言葉に触れた雑誌は、確か「新型コロナウィルス」関連の記事だったと思います。
「アンガーマネージメント」という言葉に気を取られて、記事の内容はあまり覚えていないのですが…。
記憶によると、新型コロナウィルスの影響で自粛要請をされ、怒りや恐怖の矛先が、ときに違った方向へと行ってしまうといった記事だったと思います。
話を戻しましょう。
うつオジサンは、怒れない。
その理由は上記のとおりなのですが、いきなり「自分を最低の人間」だと思ったわけではありません。
うつオジサンは「うつ病」で5回の入院をして、またそれ以外にも多くの「有給休暇」や「病気休暇」を取らせて頂きました。
「うつ病」を繰り返していくうちに、様々な人から罵声を浴びせかけるようになりました。
「仕事をサボっている。」「給料泥棒」的な罵声です。
これまでもそのように書いてきました。
例えどのような罵声を浴びせられたとしても、一言だって言い返せないのです。
「すみません。」と謝ることしかできませんでした。
そうすると、嫌でも「自分を最低の人間」なんだと思ってしまうようになるのですね。
そこで、うつオジサンは、身を守る方法はないものかと色々な「本」を読んで学びました。
最初は「ストレスを溜めない」的な「ハウツウ本」からはじめて、最終的に行き着いたのが「禅」の本でした。
「禅」に傾倒しているわけではありませんが、「禅」の言葉に触れることで、「最低の人間」である自分が救われてきたように思います。
これは、きっと「アンガーマネージメント」の類のものなのだろうと思います。
何しろ「アンガーマネージメント」については、「怒りを予防し制御するための心理療法プログラム」ということ以外に何も知らないのですから。
「新型コロナウィルス」と「アンガーマネージメント」…!
新型コロナウィルスは、相変わらず治まる気配を見せていません。
Jリーグが再開され、試合前には医療関係者に対して「拍手」が行われているのを見て、うつオジサンは涙しました。
(うつオジサンは、怒れないのですが、その分、涙もろいのです。)
新型コロナウィルスが治まってもいないのに、国会は何故閉会してしまったのでしょうか?
補正予算が通過したら、国会議員のお仕事はそれで終わりなのでしょうか?
自民党はじめ野党でも、その党内においては、現在でも委員会や分科会などでの検討は継続して行われているとは思います。
それでも国会は開会中にしておくべきだったのではないのでしょうか?
立法府として、すべきことがあったのではないのでしょうか?
素人のうつオジサンが何か書いてみたところで、1mmでも変わることなどありませんが…。
それにつけても、国会閉会後の安倍首相の露出の少なさが目立ってきています。
これは、衆議院の解散のタイミングを計算しているのではないかと勘繰りたくなります。
石破 茂氏に勝つためには、解散するタイミングが大きく影響すると、某報道番組で某政治家が言っていました。
「コロナ禍」の中で地下工作でもしているのではないのか?…と。
自分が再び首相として再選されるタイミングを考えているのか?…と。
コロナ禍の中で、菅官房長官と小池都知事との間でも、相変わらず責任の擦り合いをしていますね。
東京都の自主財源もかなり少なくなってきているようですが、うつオジサンから見れば、どっちもどっちですけどね。
話を戻しましょう。
「新型コロナウィルス」は、実に様々な問題を引き起こしました。
また、様々なものを奪いました。
「新型コロナウィルス」の第一波は、罰則規定のない「自粛要請」でも、みんな我慢して何とかやり過ごしたように思われました。
しかし、接客を伴うお店からはあちこちでクラスターが発生しています。
報道番組では、専門家が「東京での感染者数が200人を超えても、それは、接客を伴うお店の方たちが自発的に受けた結果であり、また、若い世代の人の感染者数の増加なので、以前の状況とは違う。」としきりに言っています。
病床にも余裕があるので心配もないとか。
全体を見れば、そうなのかも知れません。
感染した人には、一人ずつ、それぞれの思いや感情がありますよね。
そして、その人の周囲にも人がいます。
もちろん、周囲の人にだって思いや感情があります。
また、感染した人、感染させられた人、感染させるかも知れない人、感染させられるかも知れない人がいます。
感染させられた人には、もちろん「怒り」はあるでしょうが、感染させてしまうかも知れないという「怖さ」も同時に持っています。
この中で一番危険なのは、「感染させられるかも知れない人」ではないでしょうか?
この人たちには、「アンガーマネージメント」などに考えが及びません。
この人たちは、「怖さ」を「怒り」に変えて攻撃してくるからです。
それも見当違いの対象に対して、あからさまな方法で攻撃してきます。
それを悪いこととはまったく思ってもいないでしょう。
「政治」と「新型コロナウィルス」…!
今後、「お店を閉める」要請された場合には、第一波のようにはいきません。
「お店を閉じる」ことは、中小の企業の場合、廃業に繋がる可能性が高いからです。
第一波でかなり体力が衰弱してるため、要請されても「お店を開ける」しかないのです。
要請ではなく、命令によって補償を前提とした「お店を閉める」でなければ乗り越えられません。
さらに、接客を伴うお店で働く人たちは、多くが日銭を稼ぐ人たちではないでしょうか?
2週間ほどの閉店の自粛要請をされても、食べてはいけないので、別のところに働く場所を求めて行きます。
また、そのようなお店の多くは、繁華街にあります。
お店側としても高額な家賃を払えません。
「怖い」からと言って、要請では「お店を閉める」ことができないのです。
そのようなお店にしても、そこで働く人にしても、自粛要請では生存できないのです。
それには何が必要なのでしょうか?
それは、うつオジサンが思うに「特措法の改正」ではないでしょうか?
そのためには、国会が開会されなければ改正はできません。
臨時でもいいのです。その気配もありませんよね。
東京都の貯金である財政調整基金は、底をつきかけている状態です。
国にしても、コロナ関連の手当てに掛かった費用は、すべて借金です。
2019年度末の国の借金は、1,100兆円を超えています。
これに「コロナ関連」の借金等が上乗せされます。
これは、日本人一人当たり900万円弱の借金に相当します。
「アンガーマネージメント」をタイトルにしましたが、うつオジサンの「怒り」のベクトルは、政治を指しています。
「アフターコロナ」がどのような世の中になるのか、誰にも分かりません。
「go to キャンペーン」が7月22日から始まります。
コロナ感染が治まらない中で、どうなるのか…と、うつオジサンでさえ心配してしまいます。
これがもたらす結果は、すべて政治家が負うべきものです。
それも与党自民党にあります。
これには、うつオジサンも注視していきたいと思います。
どちらにせよ、政治家は、コロナ禍にしっかりと向き合って欲しいものです。