「うつ病歴20年目」のオジサンの闘病日誌です!「うつ病」かなって思ったら…!「うつ病」になっちゃったら…!「うつオジサンの闘病日誌」を読んでみてください!何かのヒントになるかもよ!

「夢のお話」 第39話 ~上司との喧嘩上等~

私は、眠れない夜を過ごし、明け方に眠りについた時に夢を見ます。
その夢の中には面白い物が多く、一人で味わうのが勿体ないと思っています。
そこで、このブログで紹介しています。

今回のタイトルは、「上司との喧嘩上等」です。

僕は大手の印刷会社で働く25歳。

僕が所属しているのは広報部で、社内報もその担当になっています。

同じ広報部には同期の塩川がいて、一緒に働いています。

僕も塩川も特別派閥といったものには所属していませんが、我が社には大きく2つの派閥があります。イマドキって感じですけどね。

その派閥の一つに専務派があります。

以前、塩川が作成した社内報に専務の気に入らない記事を掲載したことから、専務派から何かと目をつけられていました。

同期の塩川はとても気の弱い男ですが、それはとても優しい男である証拠でしょう。

塩川は社内報の記事の訂正を専務派から求められていましたが、塩川はそれには応じず一種の確執が生まれていました。あの気の弱い男でも譲れない何かがあったのでしょう。

それに付け込み、塩川は専務派からのイジメの対象、いわゆるパワハラにあっていました。

今日も、専務の川村が塩川に難題を押し付けたり、雑用を言いつけたりしていました。

川村専務がいなくなると、今度は営業課長の木田が川村専務の後を引き継ぐように、塩川にあれこれと難癖をつけていました。質の悪いイジメです。

その日の営業課長は、何故か野球の社名入りのユニフォームを着ていました。

なんでも、木田課長は、社内の野球部の顧問をしていて、新しいユニフォームが届いたために、喜んで着ていたで、キャッチャー用のマスクをかぶり、バットまで持っていました。

ちょうどそこに塩川が通りかかり、またくどくどと何かを言われているようでした。

また社内報の訂正をしろとその場で要求しているみたいでした。

あの優しい塩川の顔に赤みが広がり、我慢の限界にきていたようです。

あたりにはたくさんの社員が集まってきていました。

塩川が木田課長に飛びかかろうとしたとき、ちょうど僕が通りかかって間に入って塩川を止めようとしました。

しかし、木田課長と僕はもみ合いになり、木田課長は野球部のユニフォーム姿でバットを持ったまま倒れててしまい、僕は木田課長の顔をマスク越しに踏みつけた格好になってしまいました。

木田課長もユニフォーム姿にバットまで持っていたためか、その場は一応収まりました。

それが後から尾ひれがついた噂話になってしまい、次第に社内で大きな問題になっていきました。

社内では「広報の生田が木田課長の顔を蹴った!」、「広報の木田が木田課長の顔を踏みつけた!」「生田が突然木田課長に襲いかかった!」と色々な噂話になって広がっていました。

もちろんたくさんの目撃者がいたので、僕は気にも留めていませんでした。

しかし、その目撃者たちは川村専務の一派が多くて、誰も本当のことを話してはくれていないようでした。

川村専務の派閥ではない社員もたくさんいたはずですが、自分もイジメの対象になるのが怖かったのでしょう。

噂話は、次第に会社の上層部の知るところになって、僕は監査室から呼び出しがありました。

我が社の監査室は、主に経理部門の監査をしていましたが、今回の「噂話」の決着を総務部から押し付けられたみたいです。

監査室は総務部の一角にあり、薄いパーテーションで区切られただけの部屋になっていました。

僕は何も悪いことをしたつもりはなかったので、堂々と監査室のドアをノックしました。

「どうぞ」と言う声が聞こえたので、僕は「失礼します」と言いながら監査室に入りました。

監査室長の篠原は、僕の元上司です。

篠原監査室長は、僕が室内に入ると、小さな声で「ごめんな。ホントのことは全部分かっているんだけど、川村専務と木田課長が色々とうるさくてね。何も気にすることはないよ。」と言ってくれました。

そして、今度はしっかりした声で「あの日のことを正直に話してください。」と言いました。

僕は堂々と「あの日のこと」を外の総務部にも聞こえるような大きな声で話しました。

すると、パーテーションの向こう側から大きな拍手が聞こえました。

総務部には川村専務の派閥の社員は少なくて、監査室長のファンが多かったからでしょう。

ファンと言う意味では、僕も篠原監査室長のファンの一人です。

篠原監査室長も総務部には聞こえないように、小さく拍手してくれました。

川村専務は社内での出来事など気にも留めていない様子でしたが、意外にも木田課長は楽しんでいるみたいでした。

僕が監査室に呼び出された日、川村専務と課長は接待ゴルフに行っていました。

川村専務は、身長がとても高く、ドライバーの飛距離は300ヤードを越えるほどです。

スコアよりもドライバーの飛距離を楽しむためにゴルフをしている一人なのかもしれません。

ただし、真っ直ぐに飛んだらの話です。スライスしたりフックしたりすると、どこに飛んで行ってしまうか分かりません。

9番ホール、川村専務が打ったボールは大きくスライスしてどこかに飛んで行きました。

そのボールは、ゴルフ場の高いフェンスも飛び越えて、隣の施設まで飛んで行ったようです。

川村専務は何事もなかったかのように、もう一度第一打として打ち直しました。(ズルです。)

4人の第一打が打ち終わり、2打目のところに向かっているときのこと。

ゴルフ場のフェンスの隙間から数人が大慌てで現れました。隣の施設の職員でした。

なんと運悪くなのか、運良くなのか、川村専務のボールは隣の施設の中にまで飛び込んで、その施設の中にある国の重要文化財を破壊していたのです。

その様子を、たくさんの観光客が目にしていました。

「ゴルフボールが飛んできて、ガラスを割って入って来て、重要文化財の壺を目掛けるようにして飛んで行ったんです。プロゴルファーにだって絶対に無理でしょう!」…と。

ゴルフボールには、川村専務のサインがしっかりと残っていました。言い逃れはできません。

これはきっと日頃の行いに対する「天罰」なのでしょうね。やっぱり。

今日の「夢のお話」は、とても目覚めの良いものでした。

いつもなら、楽しい夢であっても目覚めは悪いのです。

だって眠れぬ夜を過ごして、明け方にしか「夢のお話」は見ることができないからです。

今回の夢は、有名俳優陣はキャスティングされていなくて、すべて「うつ病」で辞めちゃった会社の元先輩や同僚たちでした。

こういう場合、良い役と悪い役にキャスティングされている人たちは、私のココロを反映したものなのでしょうか?

なんだか今日のキャスティングは、それにピタリと当てはまっていました。

自分では意識していなくても、「夢のお話」の中ではきちんと良い役と悪い役に分けられていていくもののようです。

辞めちゃった会社の元先輩や同僚の皆さん、ごめんなさい。

私のココロの声なもので…。

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