「うつ病歴20年目」のオジサンの闘病日誌です!「うつ病」かなって思ったら…!「うつ病」になっちゃったら…!「うつオジサンの闘病日誌」を読んでみてください!何かのヒントになるかもよ!

「夢のお話」 第50話 ~いつまでもラストラブ~

私は、眠れない夜を過ごし、明け方に眠りについた時に夢を見ます。
その夢の中には面白い物が多く、一人で味わうのが勿体ないと思っています。
そこで、このブログで紹介しています。

今回のタイトルは、「いつまでもラストラブ」です。

私はもうすぐ45歳になるしがないサラリーマンです。

そんなしがない私にもつき合って3年になる彼女がいます。彼女が『結婚』という二文字を言わないでいてくれたために3年も続いたのだと思っています。

これまでもお付き合いした人は数人いましたが、『結婚』という言葉が出ると私はいつも逃げ腰になってしまい、彼女らは皆去っていきました。

どうして『結婚』という言葉が出ると逃げ腰になってしまうのか、自分でも分かりません。どうしても『結婚』をしたくない訳ではないのですが、若い頃からずっとそうやって女性が去っていってしまいました。

現在の彼女とは、年齢的に言ってもきっとラストラブなのだろうと思ってきました。

彼女は私よりも10歳離れている女性で、自分で言うのも恥ずかしいのですが、かなりの美形です。可愛い感じと言った方が正しい表現なのかも知れません。

私みたいなショボい男とよくつき合ってくれているといつも思っています。

彼女とはあるパーティで知り合いました。

出会い系とか婚活とかのパーティではなく、何かのイベントだったと思います。

パーティとかが苦手な私は、パーティ会場の隅っこで、一人で飲んでいたときに話しかけてくれたのが彼女でした。彼女もパーティとかが苦手だと言っていました。そしてなんとなく気が合って今日まで付き合ってきました。

私は、この恋をラストラブだと思っていますが、35歳の彼女がそう思っているのかどうかは分かりません。

確かめるのが怖いと言うこともあり、はっきりとした気持ちを伝えてきませんでした。

彼女もそう思ってくれているんだと勝手に思い込んでいるところがあるのかも知れません。

そんなある日、彼女からいつものコーヒー店に誘われました。そのお店のコーヒーを飲み終わると、近くにある大きな公園を歩くことにしました。

しばらく公園をブラブラして、公園内の木製の椅子に二人で腰かけました。

そこで彼女に告げられました。

「もうつき合えない」…と。

理由を聞くと、私が『結婚』を避けているのが分かったからだそうです。

そう言われると、私には返す言葉がありません。

「じゃあ結婚しよう」とは言えないのです。

私が何も言えずにいると、彼女は立ち上がり「さようなら」とだけ言って去っていきました。

彼女と別れてから、しばらくは生きた心地がしませんでした。

少なくとも、彼女とのことをラストラブだと思ってきたのですから。

普段からあまり口数が多い方ではない私は、職場でも余計に無口になっていたようです。

心配した同じ課の同僚の女性から、「飲みに行きませんか?」と誘われました。

その彼女は、活発な感じの女性で、私が仕事で行き詰ったりすると「ガンバ!」と笑いながら言って励ましてくれる女性でもあります。

その夜、その女性と飲みに行きました。少しでも私の元気が出るようにと思ったのか、ガヤガヤした居酒屋を彼女は選んでくれたみたいです。

アルコールが入る前に、彼女に「実は失恋して…。」と私は正直に告げました。すると彼女は「…だと思った。」と笑顔で言ってくれました。

それまで、その女性と二人で飲みに行ったことはありませんし、ゆっくりと話をしたこともありません。課の飲み会のときにだけ少し話をするくらいです。

その女性に失恋したことを告げたことで、気分が楽になったような気がしました。

その女性は、私より一回りも年下の女性です。そんな女性と二人で飲みに来れたことや失恋したことを正直に告げられたことで心のトゲが取れたような気もしました。

その女性をよく見ると、とても可愛らしい顔をしていることに気がつきました。会社の制服ではなく若い女性の私服姿だったこともあるでしょう。

翌日が休みだったので、その夜は二人で遅くまで飲んで話をしました。

彼女は2,3年くらい彼氏がいないんだそうです。おまけに『結婚』の話しが出ると彼氏への思いが覚めてしまうそうです。私とは同類の女性みたいです。

その夜は、次に会う約束もせずにそのまま帰りました。

翌週末、仕事中にメモ紙に「今夜 午後7時 東西亭 OK?」と書いて彼女に渡しました。

次に目が合ったとき、彼女は指で〇の字を作ってみせてくれました。

東西亭は、私が時々飲みに行く居酒屋です。仕事を忘れて一人で飲みたいときに使ってきたお店です。

約束の時間の5分前に東西亭につくと、入口の横で彼女を待ちました。すると彼女はすぐにやってきました。「早いね。」と彼女に言うと、「待ち合わせの相手を待たせるのが嫌なんです。」と言いました。ここのところも私と同類です。

この日も夜遅くまで二人で飲んで話をしました。そして次の約束をすることもなく別れました。

そしてまた翌週末、仕事中に「今度の日曜日、ドライブに行きませんか?」と書かれたメモを彼女は私に手渡しました。次に目が合ったとき、私は指で〇の字を作りました。「車で迎えに行くから、時間と待ち合わせ場所はお任せします。」と書いたメモ紙を彼女に手渡しました。

こんなにやり取りをしていたら、いつかは誰かにバレてしまうんじゃないかと思いました。先週もその前も、携帯番号のやり取りをするのを二人とも忘れていたみたいです。今度会ったときに携帯番号を聞こうと思っていると、彼女が携帯の番号を書いたメモ紙を手渡してきて、「詳細は携帯で決めましょう。」と書いてありました。彼女も同じことを考えていたのかも知れません。

日曜日、彼女とのドライブの後、思い切って「お付き合いしてもらえませんか?」と彼女に言うと、彼女は「よろしくお願いします。」とだけ言いました。

彼女とは『結婚』の話しが出ると腰が引けてしまうところや、待ち合わせに相手を待たせたくないところなど、同じ感情があることからか順調にお付き合いが続きました。

私の中で、この恋が「ラストラブ」だという思いが日増しに強くなっていきました。

ある日、課内であるトラブルが起こって、彼女も巻き込まれてしまいました。

私は、そのトラブルの内容を深く知ろうともせずに、彼女に助け船を出すことができませんでした。もちろん心配はしましたし、成り行きを見守っていました。

そのトラブルが解決した頃、彼女から別れを告げられました。理由はトラブルがあったとき助け舟を出してくれなかったからだそうです。

そう言われると、私には何も言い出せませんでした。

その後、すぐに彼女は会社を去りました。

彼女と別れてから、私のいきつけの居酒屋の東西亭に行く回数が増えていきました。

ラストラブだと思ってきた彼女との別れはやはりキツイことだったのでしょう。

ある週末、東西亭で飲んでいると2人組の女性とカウンターで隣同士になりました。何かのきっかけでその2人組と話をするようになりました。その2人組は東西亭に来るのは初めてだったそうです。

2人組のうち、隣に座っている女性の可愛らしさに気が取られるようになってしまいました。話の中で「失恋して、週末はいつもここで飲んでいるよ。」と言ったと思います。

その日は、何かを聞くわけでもなく、そのまま別れました。

翌週末、一人東西亭で飲んでいると、先週の2人組のうち隣に座っていた可愛いらしい女性が東西亭の扉を開きました。

そして私がいることを確かめるようにお店の中を見渡して、私に気が付くとお店に入ってきました。そして、「一緒に飲んでもいいですか?」と恥ずかしそうに言うと、私は少し戸惑いながらも「ど、どうぞ!」と言って隣の席を引いてあげました。

彼女と飲みながら話していると、彼女も失恋したばかりであることと、自分から飲み屋に一人で来るのも、さらに男性に「一緒に飲んでもいいですか?」と自分から言ったのも初めてであることなどを恥ずかしそうに教えてくれました。

彼女の言葉にきっと嘘はないと感じて、そして彼女の話す口調やホントは控えめの女性であることなど、すぐに彼女の魅力にひかれていくのを感じました。

そして、次に会ったときに「お付き合いしてもらえませんか?」と言うと、彼女はただ「はい」と答えました。

彼女と付き合っていくうちに、これこそがラストラブなんだと信じて強く彼女を想うようになっていきました。

私が見た夢はここまでです。このまま夢の中にいたいような夢でした。

現実の私は「うつ病歴20年目」のオジサンであり、「一人暮らし」で「引きこもり」のオジサンです。おまけにデブでブサイクです。

そんなオジサンですから夢の中の私は羨ましすぎます。

現実にこのような恋が訪れるのなら「引きこもり」は止められるかも知れませんよね。

しかし、現実は厳しいのです。厳し過ぎるのです。

もう一度この夢を見たいものです。

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