「うつ病歴20年目」のオジサンの闘病日誌です!「うつ病」かなって思ったら…!「うつ病」になっちゃったら…!「うつオジサンの闘病日誌」を読んでみてください!何かのヒントになるかもよ!

うつオジサンが考える「アドラー心理学」の効用とその可能性…その2~「基本理念」~!

うつオジサンは、ここ最近「アドラー心理学」を勉強しています。
なぜかと言うと、「遷延性うつ病」の方や「うつ病からの回復期」の方、職場に復帰して「うつ病の再発」を心配しいる方などの指標になるのではないかと考えているからです。
「アドラー心理学」は、人が幸せに生きるためには何が必要かを教えてくれます。
今回は、第二回目です。

「共同体感覚」を養う「勇気づけ」という手段…!

「アドラー心理学」を学ぶ目的は、「共同体感覚」を構築することだと第一回目で書きました。
「共同体感覚」を具体的に言うと、「私は共同体の一員であり、共同体は私のために動いてくれる。私は共同体のために役立つことができる。」といった感覚のことです。

第一回目 ⇨ こちらからご覧ください!

この「共同体感覚」を養うための手段として「勇気づけ」があります。
「共同体感覚」を養う「勇気づけ」とは、対人関係上の困難や課題を克服するための力・活力のことです。
「褒めること」でもなく、「激励すること」でもなく、「仲間と助け合いながら」、「困難や課題を克服する力・活力」を呼び起こす手助けすることを「勇気づけ」と言います。
反対に、相手が困っているにも関わらず無視して、放任、放置することではありません。
相手の中に眠っている能力や活力を信じて、それを相手が自らの力で呼び起こす手助けをすること「勇気づけ」と言うのですね。

相手を支配したいといった下心は持たず、素直な気持ちを相手に伝える。
その気持ちの伝達が、人が自分の力を信じ、仲間と助け合いながら生きていく上で必要な「勇気」を生むのです。

「アドラー心理学」の根本にある「5大前提」とは…?

「共同体感覚」の構築と「勇気づけ」を実践していく上で、「アドラー心理学」の根本にある考え方が「5大前提」と呼ばれるものです。

① 運命は自分の意志で決められるという考え方 = 自己決定性
② 行動や感情には原因ではなく目的があるという考え方 = 目的論
③ 意識と無意識は一つであり分離されないという考え方 = 全体論
④ 行動や感情には相手の存在が不可欠だという考え方 = 対人関係論
⑤ 人は主観でしか物事を見られないという考え方 = 認知論

これらを正しく理解し実践すれば、日々の困難や課題、悩みに立ち向かえるようになり、人生をより楽しむことができるようになると、アドラーは言っているのです。
これらの一つ一つを見ていきましょう。

その1「自己決定性」…!

「自己決定性」とは、自分の人生は自分で決定するものだとする考え方のことです。
人によっては、自分に降りかかる困難(課題・不遇)は、自分のおかれた環境のせいにしてしまう人もいます。

「アドラー心理学」では、このような考え方をしません。
おかれた環境をどのように捉えて、どのように対応するのかは自分自身に他ならず、それがすべての結果を生み出しているという考え方をします。

しかしながら、生まれながらにして、体が弱い、幼少期に虐待を受けたなどのハンデを背負いながら生きている人がいるのも確かです。
生まれ持ったものや育ってきた環境は自分で選べません。
それによって間違いなく性格は影響を受けます。
しかし、それはあくまでも影響因であり、結果や行動の決定因とは言えません。

自分は「運命の犠牲者」ではなくて、「運命の主人公」なのです。
今後どのように生きていくのかは自分自身で決定することはできるのです。

その2「目的論」…!

原因ばかりを考えていても解決策にはなりません。
人は、未来のために目的を持って生きることができるのです。

「目的論」とは、人は過去の原因によって動かされているではなく、未来の目的や目標に引っ張られるように行動しているという考え方のことです。

人の行動や感情には、その人にとって無意識での目的・目標があります。
その目的・目標を自分で理科死して、目的・目標に沿った方法を取れば、建設的に困難(課題・不遇など)を克服できるとアドラーは主張しています。

この主張は、フロイトの「原因論」とは正反対の考え方です。
フロイトは「原因論」により、人の行動には必ず原因があると主張しています。
親が子を虐待する原因は自分が過去に虐待を受けたからだとか、自分が引きこもりになったのはいじめを受けたからだとか、などと考えるのが「原因論」です。

この理論は、現象・事象の解説にはなっても困難(課題・不遇など)の問題の解決にはならない。
問題の建設的な解決法として、アドラーは「目的論」で考えて、行動を選択することを説いたのです。

その3「全体論」…!

「アドラー心理学」では、“意識と無意識”など人間を構成する要素を分割して考えず、相反することは矛盾せず、すべてつながっていると考えます。

「全体論」とは、人の心は矛盾せず、理性と感情、心と体は、すべてつながった一つのものだという考え方のことです。
それらは分割不可能なものとして、お互いに補完し合う相補的なものとして捉えているのです。

例えば、“やめたいけどやめられない”ものは、心に矛盾が生じているのではなくて、単純に“やめたくない”のだということです。
あるいは、“理性では分かっていても感情が抑えきれない”といった言い訳は、“頑張ってやろうとした言い訳をしながら、本当はしない”という方向を選択したことになります。
車がアクセルとブレーキという相反するものを使いながらも行先はいつも一つであるように、人は一見すると矛盾しているように見えても、いつも一つの目標に向かって行動や思考をしているのです。

※ 要素還元論 : 人間などの物体を構成するあらゆる要素を分割する考え方
 「全体論」  ⇨ 「やめたくない」
 「要素還元論」⇨ 「やめたい」と「やめられない」が併存して矛盾している

その4「対人関係論」…!

「対人関係論」とは、人のあらゆる行動は相手が存在するという考え方のことです。

「対人関係論」では…、
人は相手の行動から影響を受け、感情を抱き、行動を生み出している。
相手の存在なしに行動することはない。
自分もまた誰かにとっての相手であり、お互いに影響を受け合っている。
そのような対人関係の中で人は生きている。
…、と考えます。

人は誰でも、相手によって抱く感情や振る舞いが異なります。
その人に対する理解を深めるには、その人の行動にどのような目的があるのかを理解することが効果的です。
その人の思考そのものにアプローチしようとするのではなく、行動の目的に注目することで、その人がどのような場面でどのような行動を取るのかを予測し対処することができるのです。

その5「認知論」…!

「認知論」とは、人はあらゆる物事を主観的に認識しているという考え方のことです。
つまり、事実を客観的にありのままに把握することは不可能であるということを指しています。

誰もが固有の色メガネを通して物事を見て、自分の受け取りたいように主観的に意味づけすることで、事実を客観的に把握しているような気になっていると言っているのです。

過去の体験や自分の好みによって色づけされた色メガネを通して見ることによって、物事の持つ意味合いは変わります。
その色メガネを「私的感覚」、「私的理論」と呼び、誤った思い込みによって生産的で建設的な行動が取れなくなってしまうこともあります。

それらの思い込みは変えていくことが可能であり、「負のスパイラル」に陥ることを防ぐことができます。

うつオジサンが考える「アドラー心理学」の効用とその可能性…その2…!

うつオジサンは、「引きこもり」の「うつ病患者」です。
「アドラー心理学」から言えば、かなり不健康な部類の人だってことですね。

うつオジサンは、はじめて「うつ病」になって、職場に復帰する前に「フロイトの心理学」を勉強しました。
何事にも原因があるという考えなので、うつオジサンが「うつ病」になった原因を考えました。
そうすることが「うつ病の再発」を防ぐための方策だと考えたのです。

その結果、自分の性格の脆さに自己嫌悪感を抱いてみたり、いたずらに犯人捜しをしてみたりしてしまいました。

うつオジサンは、「アドラー心理学」に出会って、「遷延性うつ病」の方や「うつ病」からの回復期の方、職場に復帰して「うつ病の再発」を心配されている方々の役に立つのではないか?その可能性があるのではないかという考えを持ちました。

現在はまだ「アドラー心理学」を勉強中なので上手く言えませんが、今後は『うつオジサンの闘病日誌』のメニューの中に体系的にまとめたいと思っています。

あなたも「アドラー心理学」を学んでみたいと思いませんか?

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