うつオジサンは、明け方まで眠れずに、明け方に寝た時に夢を見ます。
その夢の中には面白い物がたくさんあり、うつオジサン一人で味わうのが勿体ない気がします。
そこで、このブログで紹介しています。
今回のタイトルは「不思議な高校の不思議な卒業生たち」です。
不思議な高校…!
僕は、大学の2年生です。
今は普通の大学生ですが、ちょっと不思議な高校を卒業しました。
それは、特に優れたサッカー選手でもない僕が、その高校のサッカーの特待生として入学したことから始まりした。
僕に限らず、すべての入学生が特待生でした。
授業料はもちろん、寮の費用などのすべてが免除でした。
その高校には、文系が1クラス、理数系が1クラス、スポーツ系が1クラスがあり、それぞれ30人いました。
僕はサッカーの特待生のはずですが、何故か文系クラスでした。
特待生制度があるので何かが全国レベルなのかというと、そうでもなくて、まったく無名の高校でした。
他の高校がどういう授業をしているのかは分かりませんが、その高校では何か一つの得意分野を伸ばすことに多くの時間が費やされていました。
僕の場合は、サッカーの試合ではいつもベンチの隅っこに座っていて、時々、試合終了前に出場することはありましたが、得点を決めたことなどありません。
また、僕は文系なのですが、国語も英語も苦手です。
そんな僕が好きなのは、小説を読んだりテレビを観たりして推理をすることです。
中学の時には、自分で推理小説を書いて応募したことだってありましたよ。
僕の授業の多くは、推理することに費やされました。
何か難しいことをするわけではありません。
ただひたすら推理小説を読んだり推理ドラマを観るだけです。
他の授業は、推理に関連するものだけは熱心でしたが、成績の方はサッパリでした。
同級生の中には、法律に詳しいヤツとかパソコンに詳しいヤツ、建物が好きなヤツ、道路が好きなヤツに地図が好きなヤツ、車が好きなヤツ、模型を作るのが好きなヤツ、違法無線や盗聴が好きなヤツ、女装が好きなヤツだっていました。
好きなこと=得意分野なのです。
女装や盗聴が得意分野かどうかは分かりませんが、高校が認めているのできっと良いのでしょう。
それぞれが人並み外れた何かを持っていて、それをさらに3年間集中して学ぶのです。
好きなことを思う存分にできるので、十分すぎるほど有意義な高校生活だったのでしょうね。
そんなこんなで3年間を過ごして、卒業式の前に、担任から個別に呼ばれて、その高校の存在意義を知らされました。
その高校は、
・国立の特殊な高校であること
・高校を卒業してからは好きな進路を進んでも良いが、その高校の授業のことや同級生のことなどを絶対に人に話してはならないこと
・特別国家公務員に当たるが秘密であること
・保護者の承諾は既に得ていること
・卒業証書を受け取った時点で効力が発生すること
そして卒業証書の裏面には「特別国家公務員の任命書」が書かれていました。
そして、その高校の最大の存在意義は、国の秘密の仕事を遂行するために必要な人材を育成することでした。
それは、国の仕事(裏の警察官的な仕事がメイン)を秘密裏に遂行するのです。
それが1年後なのか5年後なのかは不明であり、個人が持つ特性によって召集されるということでした。
秘密の仕事の依頼…!
僕の初仕事の依頼があったのは、大学の2年の時でした。
呼び出されたビルの部屋に入ると、見慣れた同級生の顔が揃っていました。
指定の時間きっちりに、パリッとした外国製と思われるスーツ姿の見知らぬ男が入ってきました。
サングラスまでしていて、どうも胡散臭い人に思われました。
部屋に入るなり「詳しい依頼の内容は、原岡君に聞いてくれ。失敗は許されないよ。まあ、君らに限ってそんなことはないと思うけどね。仕事が終わったら、報酬は振り込んでおくからさ、頼んだよ。」と言うと、部屋を出て行きました。
原岡とは、僕たちの同級生で、違法無線や盗聴が大好きなヤツです。
原岡によると「あるビルにおかしな奴らが入って行ったんで、気になってさ、次の日も待っていたら、やっぱり奴らが入っていったんだ。だから、吉本(建物が好きなヤツ)とそのビルに忍び込んでさ、盗聴器を付けといたんだ。そしたらさ、なんか現金輸送車を襲うらしいんだよね。」とのこと。
今度は吉本が「だいたいのコースと襲撃地点は、河本(道路好き)と金田(地図好き)が割り出したんだけどさ、逃走ルートがイマイチ確定できなくてさ。そこでお前の出番ってこと。推理好きだろ!」と言いました。
「何か面白いことになりそうだね。」と僕が言うと、原岡が「結構良い報酬が入るんだからさ、頼むよ!」だって。
任務完了…!
僕が推理して割り出した地点を中心に、みんなが配置しました。
そこに、後から加わった田川(女装好き)が歩道に待機していて、襲撃された現金輸送車が来るのを待ちました。
模型好きの島田は、自分の仕事は終わったとでも言うように携帯のゲームをしていました。
あとは、島田が作った模型と車好きの遠藤と女装した田川が上手くやって、柔道部出身の大男の三人が犯人を確保する段取りです。
犯人を確保したら、例のパリッとしたスーツを着ていた「何とかさん」に連絡すれば、任務完了。
しばらくすると、僕の推理通りに、襲撃された現金輸送車がやってきました。
僕は心の中で「やっぱりね!」と当然のことのように思いながら、別の心では「報酬はいくらなんだろう?」と考えていました。
夢の終わり…!
私が見た夢はここまでです。
夢の中では2回目の任務もあったのですが、詳細を忘れたので、ここまでにしておきます。
2回目の任務は、確かトンネル爆破を阻止する内容でした。
こちらの方が面白かったのですが…。忘れちゃったのが、少し残念です。
今回も、文章にするためにたっぷりと加筆をしましたが、ストーリーは変えていません。
私が見る「夢のお話」に登場する人物は、有名俳優がキャスティングされていることが多いので、まるで2時間ドラマでも見ているかのようです。
キャスティングも本当に見事です。
なぜなんでしょうね!
私は、ちゃんと眠れた時にはほとんど夢を見ません。
明け方まで眠れずに、明け方に眠りについた時にだけ面白い夢を見ます。
睡眠時間と引き換えの面白い「夢のお話」なのです。
私としては、もう少し睡眠時間を増やして欲しいのですが…!