私は、眠れぬ夜を過ごし、明け方に眠りについたとき夢を見ます。
その夢の中には面白いものがたくさんあり、私一人で味わうのが勿体ないと思っています。
そこでこのブログで紹介しています。
今回のタイトルは、「幸せのドリーム列車」です。
タイトルでは、『幸せのドリーム列車』ですが、本来は『幸せの夢のドリーム列車』です。
「…夢のドリーム…」とはおかしいですね。
「幸せの夢のドリーム列車に乗る」…!
僕の無口な親父が、大声を出しながら帰ってきました。
「幸せのドリーム列車」のチケットが当たったというのです。
この列車は、綺麗な星空を眺めて巡るだけでなく、他に特別なアトラクションが準備されているのです。
どんなアトラクションかは乗車してからのお楽しみです。
毎年、各国から1家族、この「幸せのドリーム列車」に招待されるのですが、なんと今回は我が家が当たったみたいです。
姉も妹も飛び跳ねて大喜びしています。
普段からおしゃべりな母は、その口が閉じないくらい大喜びしています。
さて、いよいよ「幸せのドリーム列車」に乗る日がやって来ました。
世界中から幸運な家族が集まっています。
それぞれが決められた番号のところに乗り込み、いよいよ出発です。
その「幸せのドリーム列車」は、松本零士氏作の『銀河鉄道999』に出てくる鉄郎とメーテルが乗っていたような、少し古めかしい列車でした。
一面に輝く星たちの綺麗なこと、これだけでも充分に感動しました。
(車掌さんから、星座やその星の紹介などがありましたが忘れてしまいました。何分夢なので…。)
数日後、アトラクションの日がやってきました。
それぞれの座席の天井からヘルメットのようなものが降りてきて、自動的に装着されました。
ヘルメットのようなものの装着が終わると、列車内の灯りが消えました。
そのヘルメットのようなものは、脳内の記憶を読み取り、「幸せな夢」に書き換えて映画のように見せてくれる装置でした。
長い長い人生のはずですが、どのくらいの時間、「幸せな夢」を見ていたのかは分かりません。
列車内の灯りがパッとつくと、ヘルメットのようなものは、自動的に天井に戻っていきました。
みんなの顔は、誰もが幸せな顔をしています。
『ドリーム列車』は、「幸せな夢」を見せてくれる、まさに「幸せの夢のドリーム列車」だったのですね。
「帰路の夢」…!
『ドリーム列車』が帰路につく日がやってきました。
残念なはずですが、誰も不満はないようです。
何しろ未だに「幸せな夢」に浸っているからですから。
帰路につくと、家族ごとにそれぞれが見た「幸せな夢」が放映されました。
(2時間ドラマみたいなものでしょうか。)
姉も妹も、「いやだ、恥ずかしい!」と言っていますが、どうやら本気で「嫌」ではないみたいです。
何しろ「幸せな夢」なのですから。
父の夢は、家の辺りを掃除しているところから始まっていました。
近くに若くて綺麗な女性がいて、片づけを手伝っているうちに恋に落ちて、やがて結婚するというものでした。
そして父が望んだとおり2女1男を授かりました。
母の夢は、父と出会ったところから始まっていました。
母の夢の中では、姉と妹と仲良く料理をしたり、お菓子を作ったり、そのようなことが微笑ましい映像として映し出されていました。
(1男である僕の出番がなかったのは残念ですが…。)
姉と妹の夢は、若い女性らしく、カッコいい男性が現れて、幸せな家庭を築くといったような夢でした。
(これは完全に「女性蔑視」かも知れませんが、何分「夢のお話」なのでご容赦を…。)
そして、僕の「幸せな夢」は、リヤカーに荷物を載せて、上り坂を登っていくところから始まりました。
それがずっと続きました。
リヤカーの行き先は、巨大なゴミ捨て場です。
載せる物がなくなると、近所の人に捨てる物を貰いながら、ゴミ捨て場に向かいました。
時折立ち止まって、汗を拭いながら、ひたすらゴミ捨て場に向かっていました。
僕の「幸せな夢」は、これだけでした。
「何だ、これ?」って感じですよね。
妹に「これのどこが幸せなの?」って聞かれましたが、僕は「分かんない!」としか答えられませんでした。
自分でも分からないので仕方がありません。
「夢の続き」…!
私が見た夢はここまでです。
いつものように、文章にするために加筆しましたが、ストーリーは変えていません。
しかし、不公平だと思いませんか?
私は、夢の中まで苦労してるんですね。
もしかすると、この先に「幸せな夢」の意味が分かったのかも知れませんが、残念ながら目が覚めてしまいました。
目を覚まさなくても「幸せな夢」は見られなかったかも知れませんけどね。
私の「幸せな夢」って、どんなものだったのか知りたかったなあ。
リヤカーを引きながら、ひたすらゴミ捨て場に向かうのが「幸せ」ではないはずですよね。
「夢分析」では、このような夢をどのように捉えるのでしょうね?
う~ん、聞いてみたい!