「うつ病歴20年目」のオジサンの闘病日誌です!「うつ病」かなって思ったら…!「うつ病」になっちゃったら…!「うつオジサンの闘病日誌」を読んでみてください!何かのヒントになるかもよ!

「夢のお話」 第3話 ~うつおじさん、アメリカ旅行に行く~

私は、眠れない夜を過ごし、明け方に眠りにつくことがあります。
このようなとき、うつオジサンは、面白い「夢」を見ます。
その「夢」は、ときに何とも言えない味わいがあります。今回は、その第三弾です。

うつおじさん、アメリカ旅行に行く…!

私は、友人の子ども祥太(しょうた)とアメリカ旅行に行くことになりました。
本来は、その友人がアメリカ旅行に行く予定だったのですが、仕事の都合で行けなくなってしまったのです。
他の友人も都合がつかず、私にその話がきました。
祥太のことは、サッカーを通じてよく知っていて、また、暇を持て余していたので、すぐにその話に飛びつきました。(友人が少年サッカーチームの監督、私がコーチの設定のようでした。)

アメリカに行く途中、飛行機がひどく揺れたかと思うと、何か渦の中に吸い込まれていくような感じがしました。
飛行機内の明りがすべて消えて、真っ暗の中、ゆっくりと意識が遠のいていきました。
ちょうどアメリカの飛行場に着いたところで、祥太に肩を叩かれて目覚めました。

祥太に、飛行機の中での出来事を聞いてみると、祥太も同じ感じだったらしく、たった今目覚めたところだったと言います。
何が起こったのかは分かりませんでしたが、「アメリカを楽しもう!」ということで話はまとまりました。

アメリカに着くと、まずはレンタカーを借りて、祥太とあちこちドライブに行きました。
しかし、そのレンタカーは何とも危なっかしいアメ車で、ブレーキの利きは悪くハンドルも重くて上手く扱えません。そのおかげで何度も危ない目に合ってしまいました。
その度に祥太は、「フッー」と言いながら、両手を大きく広げて見せました。
アメリカ人が良くなるヤツですね。

ある日、砂漠の中の道をドライブしていたときのこと。遠くに列車が走っているのが見えました。
少しずつ線路も見えてきたので、スピードを落とそうとしたのですが、スピードがなかなか落ちません。
ブレーキもハンドルもいうことを聞いてくれないのです。

いよいよ列車は近づき、このままではぶつかってしまうことは確実な状況になってしまいました。

何を思ったのか、祥太が運転席側の足元に潜り込みました。
何かの部品を取り上げながら「ブレーキを踏んで!」と叫ぶので、ブレーキを目一杯踏みつけると、車は間一髪のところで止まりました。
祥太はまたも「フッー」と言いながら、両手を大きく広げて見せました。

さて、次の日、祥太に「今日はどこに行こうか?」と聞くと、「今日はAのメジャーリーグのデビュー戦だよ。観に行くに決まってんじゃん。」と言い返してきました。
「そうだ、今日からいよいよメジャーリーグが始まるんだ。」ということを思い出しました。
二人で観に行ったのは「タイガース対レッズ戦」でした。

レッズには、日本でシーズン最多安打の記録を持つAが移籍して、今日がデビュー戦だったのです。

試合が始まりました。Aは、1番センターでの出場です。
敵地なので、一番始めのバッターがAなのです。

歓声が沸き上がる中、Aは、初球のストレートをセンター前にきれいにはじき返しました。
祥太と私は抱き合って喜びました。

帰国…!

祥太と私は、帰国の途につきました。
帰りの飛行機の中でも、行きと同じ現象が起こりました。
目覚めると成田空港の滑走路を走っていました。

帰国したものの、何かがおかしい。何か違和感がある。そんな感じを持っていました。
それは、私だけが感じたものではなく、祥太も感じていました。
二人で「何かおかしいよね?」と話していましたが、それが何かは結局分かりませんでした。

帰国してすぐに、祥太の試合がありました。
祥太は活躍しましたが、残念ながら負けてしまいました。
すると、祥太の父親で友人でもある監督は、腹を立てて、試合会場の隣にあるグラウンドで練習させると言い出しました。
疲れ果てている子ども達を見かねて、親が一人、また一人と子ども達を連れ帰っていきました。

その親たちの中に、メジャーリーグに移籍したはずのAがいました。
私は不思議に思い「メジャーリーグに行ったんじゃないの?」と尋ねてみました。
するとAは「メジャーリーグは、来月からですよ、来週出発します。」と言うのです。
祥太と私は、顔を見合わせながら不思議がっていると、近くで父親の一人が読んでいた新聞の日付が目に入りました。
何と一か月前の日付になっていました。

「コーチ、僕たちはタイムスリップしたんだよ!」、祥太が言い出しましたが、私は何も言い返せませんでした。
確かに他に考えようがありません。

「コーチ、じゃあさ、Aさんはヒットを打つんだよね!」と祥太、「センター前ヒットだったよなあ!」と私。

祥太と私は、再びAのところに行き、メジャーリーグに行く気持ちを聞いてみました。
すると「ホントはすごく不安です。でも自分を信じて頑張るだけです。」と答えました。
すかさず、祥太が「大丈夫だよ!開幕戦は1番センターだよ!初球はストレートが来るから、センターに打てばヒットだよ!」と言ってしまいました。
周りの大人たちは笑っていましたが、私は笑えませんでした。

日が暮れはじめ、祥太と監督を私の車に乗せて帰ることになりました。
サッカーの話をしながら運転していると、急にハンドルが重くなったように感じました。
「あれっ?」と思いブレーキを踏んでみるとブレーキも効きません。前方を見ると踏切が近づいてきます。
赤い点滅が電車が近づいていることを示しています。

その時、後ろの席から、祥太が乗り出してきて、運転席の下でごそごそし始めたかと思うと、「あったよ、ブレーキ、ブレーキ!」と叫ぶのでブレーキを強く踏み出すと、踏切の直前で車は止まり、目の前を電車が通り過ぎました。
祥太はまたも「フッー」と言いながら、両手を大きく広げてと見せました。

朝に起こったこと…!

私が見た夢はここまでです。
かなり加筆してありますが、ストーリーは一つも変えていません。

この夢には続きがあります。

昨日からメジャーリーグが無観客で始まりました。
私は、目覚めてから「夢ノート」にすぐにストーリーを書き留めました。

そして、朝7時からメジャーリーグの「タイガース対レッズ」があったので観戦しました。
夢で見たAとは、レッズに移籍した秋山翔吾さんです。
夢とは違って先発出場ではありませんでした。

しかし、秋山翔吾さんは代打で出場して、センター前にヒットを打ちました。6球目でしたけどね。
秋山さんは、初打席・初安打・初打点を記録したのです。
センターではなくレフトの守備でしたが、ファインプレーも見せてくれました。

夢で見たAさんの顔は、まさに秋山翔吾さんの顔でした。

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