「うつ病歴21年目」のオジサンの闘病日誌です!「うつ病」かなって思ったら…!「うつ病」になっちゃったら…!「うつオジサンの闘病日誌」を読んでみてください!何かのヒントになるかもよ!

「夢のお話」 第15話 ~豪華なディナー~

私は、眠れぬ夜を過ごし明け方に眠りについた時、夢を見ます。
その夢の中には面白いものが多く、私一人で味わうのが勿体ない気がしています。
そこで、このブログで紹介しています。

今回のタイトルは、「豪華なディナー」です。

「新・新型コロナウィルスのパンデミック」…!

ある年の中国の「国慶節」で7.5億人の大移動がありました。
2020年は6億人の中国人は国内旅行に留めていましたが、その年の中国人民は、国内旅行では飽き足らず、海外への旅行に飛び立っていきました。
世界中は未だ「コロナ禍」の混乱の中にあるにも関わらず…。

次々に開発される「ワクチン」の効果は、「新型コロナ」にはある程度の効果はありました。
しかし、「新型コロナウィルス」は次々に変容していき、それに対する「ワクチン開発」が追い付かない状況でした。

そんな中でこの「新・新型コロナウィルス」は、またも中国の武漢市から世界へと感染が拡大しました。
「国慶節」の一番の人気スポットは、湖北省武漢市の「黄鶴楼」です。
どうもこの辺りに発生源がありそうですが、中国の衛生当局はまたしても隠蔽していたのかも知れません。
(夢のお話しですよ。)

「新・新コロナウィルス」は、研究者がお手上げになるほどの、究極のウィルスの形態をしているのだとか。
中国の感染病の研究者たちは、いち早く海外へと移住しました。
しかし、この移住者もまた、新たなコロナウィルスを拡大される一因となりました。
それは、ワクチン開発による過程で生じた「新たなるウィルス」を身にまとっていたのです。

それから、数年が経ちました。
国家や行政はもはや体を成さず、地方の銀行の倒産から始まり、大企業も中小企業も次々倒産していきました。
そして紙幣や株式は紙くずとなりました。
報道はNHKのラジオだけです。
インターネットなども運営会社が倒産しているために使えません。

私たちの暮らし…!

幸いなことに、私が住んでいるマンションは、家主である企業が倒産していて、無料で住んでいます。
どこのマンションやアパートでも似たようなものです。
ただし、強盗などが横行しているので戸締りだけは気にしなければなりません。

もっとも、大抵の品は物々交換に出して、既にお腹の中を通り過ぎて便となってどこかに行ってしまったのですが…。
また、エレベーターが使えないので、上階に住んでいる私には、ちょっとツラいところです。

電気は、気分次第っていう感じで付いたり消えたりです。
水は上・下水道ともになんとか行政がやりくりしてくれていて、出ないこともありますが、不自由はありません。
聞くところによると、市役所で働いていた人の多くが、無償で働いて「水」を確保してくれているのだそうです。
下水道も同様みたいです。

問題は、食料ですね。
スーパーやコンビニなどは当の昔につぶれてしまっています。
現在は、農家などの方々が露店を開いているので、そこで物々交換をしています。
または、週に1回程度の配給に並んで得るかの状況です。
私は引きこもりなので、配給に並ぶのは始めは苦痛でしたが、すっかり慣れてしまいました。

また、私は、もともとが引きこもりなので、巣ごもりに慣れていました。
耐えきれない人たちの中には、「自死」を選ぶ人も多いと聞きました。

「ラッキーナンバー 358」…!

そんな暮らしの中で、市民の楽しみは、月に一度開かれる「くじ引き」でした。
昔の「宝くじ」とは違って(もっとも貨幣は紙くずなので必要はありません)、何が当たるかと言えば、お菓子だとか、缶詰の詰め合わせ、パンや野菜の詰め合わせ、トイレットペーパーやティッシュペーパーですね。

これらの商品は、それらを作る人たちのご厚意であるとともに、それら商品を作るための労務の提供にもつながっています。
働いて、その分の「物品」を貰うという仕組みですね。

この「くじ引き」には、「特賞」というのがあります。
私が住んでいる市内で一番のホテルでのディナーのペアチケットが当たるのです。
ホテルの部屋は、ホテル内の清掃やクリーニングなどの労務を提供することで、無料で貸し出しをされていました。

今や市内で遺っているホテルは、そのホテルだけになってしまいました。
その他のホテルは、壊されるか、家を失くした人たちの住みかになっているようです。

そのホテルだけはサービス精神や体制が残されていて、また、シェフのご厚意なのか意地なのかは分かりませんが、毎月1回だけ料理を提供してくれるのです。
その他、市民への様々な支援も行っていました。
また、市民もそのホテルの維持のために何らかの労務を提供しています。
そのために維持ができているようです。

「くじ引き」は、毎月1日の午前10時に旧市役所前やその他の旧公共施設前で行われます。
これも長い列に並ばなければならないので、私には苦痛でしたが、ティッシュペーパーがなかったので、ティッシュペーパーが当たればいいなという気持ちから並んでみました。
はずれは「ポケットティッシュ」でした。
これでも、今の私には十分有り難いのです。
もちろんみなさんマスクはしますが、その頃には「ソーシャルディスタンス」という言葉は聞かれなくなっていました。

特賞は1000人に一人です。
3桁の数字と名前を書いて係の人に渡します。
11時になると当選発表があります。

私は、昔から「くじ引き」で当たった試しがないので、ポケットティッシュを貰って早く帰ろうと思ったのですが、抽選の進行が遅くて、段々とイライラしてきたので帰ろうと思いました。

その時、司会者の方が「いよいよ最後に特賞の発表です。」と言うと、「今回の特賞は、358番で~す!」と言いました。
私が書いた番号も「358」でした。
なんと「特賞」が当たってしまったのです。

豪華なディナー…!

その夜、早速そのホテルに行きました。

私は、ホテルでの食事のマナーなどはよく分かりません。
しかし、そんなことはどうでもいいやと思い、食べることに集中しました。
出てくる食事の美味しいこと!
味覚音痴の私でもその美味しさは十分に伝わりました。

さて、私が当たったのはペアチケットです。
出てくる料理も二人分ってことですね。
すると、そのホテルのシェフが「もうお一方分はお持ち帰り用にお包みしましょうか?」と言われるので、私は「お願いします。」とだけ答えました。
後から「物凄く美味しかったです!」と言えば良かったと少しだけ申し訳ないなと思いました。

料理に大満足して家路につくと、周りの人たちの視線が気になりました。
「そうだ、ホテル名が入った袋に、もう一人分の食事が入っているんだった。」ということを思い出し、急いで家に帰りました。
ホテル名が入った袋からはいい匂いがしていました。

「明日の食料の心配はいらない」と思うと嬉しくて溜まりませんでした。

しばらくして、トイレに行きたくなりました。
トイレに入って用を足すと、トイレットペーパーもティッシュペーパーもありません。

「そうだ、今日くじ引きに行ったのは、はずれのポケットティッシュを貰うためだった!」と大切なことを思い出しました。

「夢を見ること」…!

私が見た夢はここまでです。
いつもの通り、文章にするための加筆はしていますが、ストーリーは変えていません。

夢というのは、「現実にあったこと」や「実際に見たこと」などの断片の重なり合いだと、何かの本で読みました。
「武漢」とか「358」とか「ティッシュペーパー」とか、昨日覚えのあることです。
「夢」とは、本当に身に覚えのあることの断片なのかも知れませんね。

それにしても、夢でも「美味しい」ものは「美味しい」のですから不思議です。

それより、本物のティッシュペーパーを買いに行かなければ…!

料理

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