「うつ病歴20年目」のオジサンの闘病日誌です!「うつ病」かなって思ったら…!「うつ病」になっちゃったら…!「うつオジサンの闘病日誌」を読んでみてください!何かのヒントになるかもよ!

「夢のお話」 第23話 ~盗難事件~

私は、眠れずに長い夜を過ごし、明け方に眠りについたとき夢を見ます。
その夢には、面白いものがたくさんあり、私一人で味わうのが勿体ないと思っています。
そこで、このブログで紹介しています。

今回のタイトルは「盗難事件」です。

「盗む」…!

私が通う散髪屋さんは、大学生の頃から変わっていません。
ある日、いつものように、その散髪屋さんでサッパリとして、帰ろうとしたときのことです。

駐車場の隣にある家の入口に、自転車が止めてありました。
私は、自転車の前のカゴに置いてある、“ある物” が目につきました。

私は、つい「このくらいの物ならなんてことないさ!」という自分勝手な理由で、自転車の前のカゴに入っている “ある物” を盗んでしまいました。
買い直したって、たかだが数百円くらいの品物だと簡単に思ったのでしょうね。
それが、この後大変な思いをすることになるのですが…。

私は、その “ある物” を買って帰ろうと考えていたので、ちょうどよかったみたいですね。

罪を犯してしまったという意識は、まったくありませんでした。
隣の家から道端にはみ出して咲いていた、綺麗な花でも摘んで帰ったくらいの感覚だったのでしょうか。

「捕まる」…!

翌日の朝、私は、「携帯の電話が鳴ってるよ!」という弟の声で起こされました。

携帯に出ると、いつもの散髪屋さんからでした。
「ちょっと、話しがあるんだけど、これから来れないかな?」というマスターの声がしました。
私は、ハッとすると共に「 “ある物” を盗んだのがバレたのかな?」という何とも言えない感情になってしまいました。
そして、少し震えた声で「今から行きます。」と答えました。

運悪く、私の車は弟が乗って行ってしまったらしく、見当たりません。
仕方なく弟の自転車の荷台に“ある物”を結び付けて、散髪屋さんに向かいました。

“ある物” を自転車の荷台に結び付けるということは、私が盗んだことがバレたと思ったのでしょうね。

不思議なことに、散髪屋に向かって進むにつれて、その “ある物” はどんどんと重みを増していきました。
国道に出る頃には、すっかりバテてしまって、私はその場に座り込んでしまいました。

「ある物の所有者」…!

ちょうどそこに、散髪屋さんのマスターから電話が掛かってきました。
「今、どこ?」と聞かれたので、「今、国道に出たとこです。」と答えるました。
「えらく時間がかかってるね」と再び聞かれ、「いや~、アレのことだろうと思って、持って行こうとしてるんですけど、重たくて…。」、そう答えました。
散髪屋さんのマスターは「分かった。今から迎えに行くから…。」と言うと、電話は切れました。

しばらく国道を自転車を押しながら進んでいると、散髪屋のマスター夫妻がやって来ました。
マスターは、私に代わって自転車を押して進むのですが、「どうしてこんなに重たいの?」と聞かれたので、私は「さあ?」と答えました。
マスターの奥さんも一所懸命に、自転車を後ろから押してくれていました。

また、しばらく自転車を押しながら進んでいると、国道の工事現場に突き当たりました。
近年、交通量が増えてきたことに伴って4車線化の工事をしているのだそうですが、併せて高架化にもするようです。

私たちは、高架化するらしき方の車線を自転車を押して進んでいました。
すると、急な下り坂になっていて、私たち3人は、ほっとした顔で見合わせながら、国道を自転車で下っていきました。

またまた、しばらく自転車を押しながら進んでいると、高架の脚の部分に突き当たりました。
そこに警備員が待ち受けていて、警備員曰く「登りの車線は、まだできていないから、戻って戻って!」とのこと。

散髪屋さんのマスター夫妻は、警備員に文句を言っているようでした。
私は、少しでも早く “ある物” を散髪屋さんまで届けることで頭がいっぱいだったためか、下ってきた坂を一人で自転車を押しながら登っていきました。

やっと、元の国道に戻ると、そこには高校・大学時代からの友人である井上が待っていました。
散髪屋さんのマスター夫妻も、フウフウ言いながら国道を登って来ました。
井上は、2人の高校生の娘と中学生の息子と一緒でした。
4人とも自転車に乗って…。

「このオジサン、見たことある~。」と井上の長女が言うと、「お正月に来てたオジチャンだよねー。」と次女が続き、中学生の男の子が「オジチャン、サッカー部だったんだよね~!」と話を締めてくれました。
井上は、私の耳元で「子どもたちには、お前に貸したことにしてあるから大丈夫!」と呟きました。

それから、井上は「何にもなかったことにすればいいから…」と呟きました。
私の「犯罪」は、すっかりバレているようです。
しかし、何故バレたのだろう?

“ある物” の周りには、私と散髪屋さんのマスター夫妻、井上の家族4人の7人が集まっていました。
そして、7人で代わる代わる “ある物” を乗せた自転車を押して、散髪屋さんを目指しました。
“ある物” は、進むたびにどんどん重さを増していきました。

それにしても、どうして、私が “ある物” を盗んだことがバレたのだろう?
たかだか数百円のどこでも売っている物のはずなのに…。
そんなに大それたことを仕出かしたのだろうか?
7人がかりで運ぶより、どこかで買った方が早くはないのだろうか?

そう思って、井上に提案したのですが、「あれは、息子の宝物なんだ。だからちょっとね。チップを埋め込んでおいたんだよね。ほら、オレそっちの専門だから!」…らしい!

それから、自分たちは散髪屋さんを目指しているのではなくて、隣の家(井上の嫁さんの実家)が目的地らしいことが分かりました。

そして、代わる代わる自転車を押して、少しずつ散髪屋さんに近づく中、井上が思い出したように大声で言いました。
「オッチャン(散髪屋さん)のとこのあたりは、道路工事でどこからも入れんかったよ!」
すると散髪屋さんのマスターが、「そうだ、今日から大規模工事が始まるんだった。大回りしなきゃ入れないんだ!」だって…。
7人は、全員が合わせたように、アメリカ人がよくする両手を広げたポーズを取りながら言いました。
「オー!ノー!」ってね!

「夢の続き」…!

私が見た夢はここまでです。
いつもながら「夢の続き」を見ることはできませんでした。

それにしても、“ある物” とは何だったのでしょうね。
私が買って帰ろうと考えていたようなので、日用品的なものでしょう。
最後まで「夢の続き」を見ることができなかったので、残念ながら、その正体は不明です。

しかし、“ある物” を「うつ病」に置き換えて考えてみると、「うつ病」になってから次々と難題が立ちはだかるところは、今の私にぴったりと当てはまるのかも知れません。

久しぶりに明け方まで起きていました。
明け方まで眠れずに「面白い夢」を見る方がいいのか、早く眠りについて明け方に起きるのがいいのか分かりません。
だって、努力をしたところで、どちらに転ぶかは「うつ病」の気分次第なのですから…!

 

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