「うつ病歴20年目」のオジサンの闘病日誌です!「うつ病」かなって思ったら…!「うつ病」になっちゃったら…!「うつオジサンの闘病日誌」を読んでみてください!何かのヒントになるかもよ!

「夢のお話」 第7話 ~誘拐事件~

私は、眠れない夜を過ごし、明け方に眠りについたとき夢を見ます。
私が明け方に見る夢は、面白い夢が多いのです。
これを私一人で味わうのは、もったいない気がしています。
そこで、このブログで紹介しています。
今回のタイトルは、「誘拐事件」です。

『誘い』…!

僕は、三流会社で働く、どこにでもいそうな若者です。
今日も上司からは突き上げられ、得意先からは無理な要求を突き付けられて、しょぼくれた顔で家路についていました。
家に帰る途中にある橋の欄干に両肘を付きながら、流れる川を見ていました。

「おい」と言う声が掛かると同時に、肩を叩かれました。
振り返ると会社の先輩、いや元先輩の戸田でした。
確か数か月前に会社を辞めていたはずです。
「まだ、あの会社にしがみついているのか?」と聞いて来るので、「はい」と答えました。

その元先輩の戸田は、確か情報処理系の部署で働いていたことを思い出していました。

しばらく二人で歩きながら、大通りに出て、地下のBarに入りました。
会社の悪口をしながら飲んでいると、再び「人生を変えてみる気はないか?」と戸田が聞いてきました。
「どういうことですか?」と尋ねると、「だから、人生を変えてみる気はないかと聞いているんだ。あの会社にいたって、何も変わらんだろうよ!」と言います。
確かにあの会社にいたって、何も変わらないし、残業時間とストレスが増えるばかり。
「それはそうですが、何をするんですか?」と聞いてみると「まずは整形手術だな!」と、戸田は真剣な顔をして言ってきました。

戸田のことは、元会社の情報処理系の部署でセキュリティー関係の仕事をしていたことしか知りません。
2、3回一緒に飲んだことはありましたが、それ以上の関係はありません。

どうして「整形手術なんだろう?」

『誘拐事件』…!

古谷警察署では、誘拐事件が発生して、あちこちで署員が走り回りバタバタの状態です。
「古谷幼稚園には、特捜班がもう向かったのか?」
「県警の本部長からの連絡はまだか?」
「幼稚園のバスの行方はまだ分からないのか?」
…などという声があちこちで飛び交っていました。

古谷警察署管内で幼稚園のバスがバスジャックされて行方が分からなくなっていたのです。

そこへ「幼稚園児の身代金として10億円準備しろ。午後12時までだぞ!」という犯人からの要求の電話がありました。
犯人は一方的にそう言うと、すぐに電話を切りました。

午前10時、犯人から再び電話が入りました。
「城上公園の駐車場に、12時までに10億円を持ってこい!白いバンが行くから、その車にお金を積め!」それだけ言うと電話は切れてしまいました。

『バスの中』…!

バスの中は、久しぶりの遠足で賑やかでした。

付き添いの幼稚園教諭の町田さんと尾高さんが幼稚園に携帯電話を掛けてみるのですが、電波の関係なのか繋がりません。
運転手に携帯電話を貸してもらい、電話を掛けようとするのですが、やはり繋がりません。
特に連絡事項があるわけでもなくて、楽しい遠足なので「まあいいか!」と携帯を運転手に返し、幼稚園児たちと一緒に唄を歌い始めました。

古谷警察署から幼稚園の園長に電話をしても、幼稚園児の保護者に電話をしても「今日は、遠足で市内の城上公園に遠足に行っています。」という返事でした。
バスにはGPSがついていて、そのGPSの位置は城上公園を指しています。
しかし、町田教諭や尾高教諭、運転手の携帯には繋がりません。

古谷警察署のベテラン刑事である、津山警部は腕を組んで一連の流れを考えていました。
「何かがおかしい。普通の誘拐事件なんだろうか?」…と。

バスの中では、相変わらず子ども達の歌声が響いていました。

『犯人確保』…!

午後12時の城上公園の駐車場は、たくさんの警察官で囲まれていました。
僕は、何も知らない顔で、白いバンに乗って駐車場に着きました。
すぐに警察官に取り囲まれて、僕は確保されました。

古谷警察署に連行されると、まっすぐに取調室に連れて行かれました。

「バスはどこだ?」「身分証明書を出せ!」「指紋を取らせろ!」と矢継ぎ早に質問攻めにされました。
僕と言えば「僕は何も知りません。荷物を受け取りに行くように頼まれただけです。10万円ですよ!10万円!」、「それより、もうお昼なので、何か食べさせてください。」と言うと、目の前にかつ丼がすぐに出されました。

身分証から、僕の名前は、川田 雄一、28歳、無職、ということらしい。
前科があって指紋も一致しているそうだ。

そんな中、再び犯人から電話がありました。
「警察ってとこは、子どもの命より犯人逮捕なんだな!」と言うと、次には少し激しい口調で「1時までに、川田に10億円を持たせて、淡岸埠頭のA倉庫に来させろ。今度は、容赦はしないぞ。子ども達に爆発はかわいそうだから、静かにガスを流して天国に送ってやるからな!分かったな!ニセ金だったり、川田を見張ったりしたら、このバスだけでは済まないからな!」と言うと電話が切れました。

ベテラン刑事である、津山警部は相変わらず腕を組んだまま、怪訝な顔をして成り行きを見ていました。

『逃亡』…!

古谷警察署では、ニセ金を積み込もうとするのを津山警部が制しました。
「子ども達の命が最優先だ」ということで本物の10億円が積み込まれました。
僕は白いバンに乗り込み淡岸埠頭のA倉庫に向かいました。

A倉庫に着くと、僕は自分で倉庫を開けて、車を中に入れました。
そして、隣にある小型の貨物車にお金を積み替えました。
A倉庫からは、子ども達の泣き声や犯人の声がスピーカーから鳴らされていました。

僕は、お金を積み替えると、隣のブロックにある白く四角に囲まれた貨物車用エレベーターに小型貨物車を停めました。
隣のブロックとの境にある壁を動かして境目をなくし、貨物車用エレベーターのB1ボタンを押しました。
地下に着き、そこをまっすぐに行くと、道路を隔てたB倉庫の地下に着きました。

エレベーターの1階を押して地上に出ると、警察が包囲しているA倉庫とは反対側のB倉庫の出入り口から大通りに出て、何事もなかったかのように、整形手術をしてくれた裏の世界の外科医のところに向かいました。

「あのかつ丼は、やっぱ冷えてたな!」って、変なことを思っていました。

『午後2時』…!

午後2時になり、子ども達を乗せたバスは、何事もなかったかのように幼稚園に帰り着きました。
子ども達を乗せたバスには、実際には何もなかったのですから、当然なのです。
ただ、電波を妨害する小さな装置が発見されただけでした。
子ども達の行き先は、「城上公園」ではなくて、実は隣町の「咲上公園」だったのです。

戸田は、あらかじめ次の準備をしていました。
・川田 雄一は、もうこの世には存在せず、その遺体も発見されることはないことを知っていた。
・川田 雄一に、背格好と顔立ちが似ている僕を選んだ。
・裏の世界の整形外科医に依頼して、僕の顔と指紋を川田 雄一のものにした。
・オービスや防犯カメラの位置を把握して、カメラに映らずに行ける「咲上公園」を遠足地に選んだ。
・バスの運転手と町田、尾高教諭には、「咲上公園」に遠足に行くよう仕向け、それ以外の人には「城上公園」へ遠足に行くものと思わせた。(夢の話なので、その方法は不明です。)
・バスの場所を示すGPSが城上公園やA倉庫を示すように細工していた。
・A倉庫とB倉庫が地下で繋がっていることを利用して、A倉庫にはスピーカーを付け、小型の貨物車も用意していた。
・倉庫群にはカメラがついていたが、偽装で実際には作動してはいないことを知っていた。

僕は、再び整形手術を受けて、元の僕に戻りました。
会社を辞めるのは、しばらく経ってからにしようと思っています。

古谷警察署のベテラン刑事である津山警部は、腕を組んで一連の流れを再び考えていましたが、「今回は、してやられたかなあ!」とつぶやきながら、喫煙所へと向かいました。

『夢の続き』…!

今回の夢も非常に面白かったですよ。本物のドラマみたいでした。
ただし、面白い夢を見られるのは、長い夜を眠れずに過ごす必要があります。
やっと眠りについた明け方に、面白い夢は見られるのです。目覚めても、まだ朝です。
睡眠時間と引き換えの夢なのですね。

今回も固有名詞やストーリーにするための加筆はしていますが、ストーリーそのものは変えていません。
私は、ベッドの横にメモ紙とペンシルを準備して、面白い夢を見たらすぐにメモにしています。
創作ではないの?って思われるかもしれませんが、そうではないところが面白い!確かに「夢」なのです。

次に見られるのなら、今回の続きを見てみたいものです。
睡眠時間と引き換えにしてもね…!

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